発酵の力が宇宙へ!
広島県因島の万田発酵株式会社が誇る発酵食品『万田酵素』が、国際宇宙ステーション(ISS)に送られることが決定しました。この偉業は、JAXA所属の宇宙飛行士・大西卓哉氏の長期滞在ミッションの一環として実現します。製品の打ち上げは2025年3月以降に予定され、宇宙でも広がる発酵食品の可能性を期待させます。
広島初の宇宙日本食認証
この『万田酵素(宇宙用)』は、2023年11月にJAXAより宇宙日本食として正式に認定されています。発酵食品がこの認証基準を満たすのは非常に難易度が高いとされ、万田発酵社は2020年に専門のプロジェクトチームを立ち上げ、各部署の知識を結集しました。その結果、厳しい審査をクリアし、広島県初の宇宙日本食としての認証を取得する運びとなったのです。
この歴史的な出来事は、戦後80年の節目の年に実現し、地球上で培われてきた発酵技術が宇宙にも活用されることになりました。万田発酵社は、このことに特別な意味を感じていると述べています。
発酵食品としての特性
万田酵素は、53種類以上の植物性原材料を用いて長期間発酵・熟成された食品です。企業理念は「人と地球の健康に貢献する」であり、発酵食品の力を信じて40年間、製品開発を行ってきた経緯があります。宇宙でもその濃厚な味わいが味わえることは、関心を集めています。
特に、万田酵素は宇宙での消費を考えた仕様になっており、粘度が高く、微小重力下でも中身が飛び散る心配がありません。この特徴こそが、次世代の宇宙食の可能性を広げるものと期待されています。
子供たちへの影響
万田発酵は、宇宙日本食としての開発を通じて、子供たちに科学や発酵食品への興味を喚起したいと考えています。宇宙空間での発酵食品の実証実験は、多くの人々に新たな食の価値観を提供するきっかけになるでしょう。
今後も万田発酵社は、発酵食品の可能性を探求し続け、事業を通じて広島の文化を宇宙に届けるための活動を進めていく予定です。私たちも『万田酵素(宇宙用)』のゆく先に注目していきたいと思います。
参考情報
このように、広島の誇る発酵食品が宇宙ミッションという新たなステージに挑むことに、一緒に期待を寄せましょう。