株式会社アチェロが始める新しい挑戦
株式会社アチェロは、滋賀県大津市に本社を構える児童書出版社です。代表取締役の田村由記子氏が率いるこの会社は、これまでに200冊以上の翻訳絵本制作に携わってきました。この度、絵本翻訳を学ぶ方々に向けて、自費出版支援サービス「PINO(ピノ)」を本格的に開始しました。これにより、参加者は早速、自らの翻訳を形にするチャンスを得ることができます。
PINOとは?
「PINO」は、アチェロが選書し、版権取得を行った海外絵本を基に、参加者が翻訳原稿を作成する支援を行います。これは単なるワークショップではなく、編集、制作を経て、日本語版の絵本として刊行する本格的な自費出版サポートです。完成した絵本は、ISBN付きの正式な出版物として流通に乗せられるため、全国の書店や図書館へも届けられます。
そのため、参加者は自分の訳した絵本を形に残し、さらには実績として評価を受ける機会を持つことが可能です。翻訳教室や独学での学びにとどまらず、実際の出版工程に従事する経験は、今後のキャリアに多大な影響を与えるでしょう。
課題解決のための取り組み
絵本翻訳家を目指す人々が直面する「実績づくり」の課題を、PINOは克服します。一般的に、翻訳した内容を実際に出版する機会は非常に限られており、個人で権利交渉や制作過程を進めるのは難しいものです。翻訳力の向上だけではなく、出版に伴う知識、さらには実務としての経験を積む場も少ないのが現状です。ここでPINOは、出版社としての支援を受けることで、参加者が円滑に絵本を完成させるための道を整えています。
提供される内容
具体的には、PINOが提供するサポート内容は多岐にわたります。以下はその主なポイントです:
- - 海外絵本の選書および版権取得
- - 翻訳原稿の編集および校正
- - 日本語版のデザインを含むDTP制作
- - 印刷および製本
- - ISBNを付与された刊行物の進行管理
- - 売上に関する在庫管理や受注、返品処理などの販売活動
このように、一貫したプロセスの中で、参加者は自身の手でおとぎ話を形にすることができます。特に、このプロジェクトは年間36名限定で募集を行い、参加者ひとりひとりに丁寧に寄り添うことを狙いとしています。
年次翻訳コンテストの開催
またPINOでは、今後参加者を対象とした翻訳コンテストも予定されています。実際に刊行した参加者から優れた訳を選出し、その中からアチェロの商業出版ラインで刊行する機会を与えるというものです。このコンテストは株式会社パブリの協賛により実施され、受賞者には特別なプロモーションの機会も与えられます。
未来への展望
アチェロはこのPINOを通じて、まだ日本に紹介されていない海外絵本を新たな訳者の手で届けられる循環を作り上げ、翻訳絵本文化の発展に寄与することを目指しています。参加者にとって、これはただの出版にとどまることなく、自らの成長をも感じ得る大きなチャンスとなるでしょう。
利用方法とお申し込み
利用者は制作費用を負担することで、PINOの様々なプランから選択が可能です。個別に内容を相談し、利用希望者は公式ウェブサイトからお申し込みを行うことができます。
詳しい内容やプランについては、
PINO公式サイトを確認の上、お問い合わせください。アチェロはこの新たな試みを通じて、もっと多くの絵本翻訳の才能を花開かせることを期待しています。