三菱重工の新型LXZシリーズエアコンの魅力
三菱重工サーマルシステムズ株式会社が、2025年3月から新たに低GWP冷媒を使用した「LXZシリーズ」を発売することを発表しました。このシリーズには、環境負荷を大幅に軽減する新冷媒R32が採用されており、従来のR410A冷媒に比べて環境性能が約3分の1になります。これにより、エネルギー効率の向上と省エネ性の増大が期待されています。新型の冷媒採用に加えて、さまざまな新技術も導入されており、快適な冷暖房環境を提供します。
環境に優しいR32冷媒の特長
R32冷媒は、低い地球温暖化係数(GWP675)を持ち、従来のR410A冷媒(GWP2090)と比較しても環境負荷の低減に大きく貢献します。家庭用や店舗用エアコンに多く使用されているこの冷媒は、エネルギー効率が高く、省エネ性能が求められる施設に適しています。
進化した制御機能による快適性
LXZシリーズには、「Variable Temperature Capacity Control +(VTCC+)」という新しい制御技術が採用されています。この仕組みは、室内機の負荷に応じて自動で冷媒の圧力を調整するもので、これにより圧縮機の回転数を抑え、必要な温度を保ちながら省エネ運転を実現します。さらに、個別リモコンから簡単にエコレベルの設定が行えるため、ユーザーの好みに合わせた快適環境が整います。
突破口となる暖房技術
このエアコンでは、「ノンストップ暖房」機能も導入されています。通常のシステムでは、霜取り運転中に室内温度が低下することがありますが、ホットガスバイパス方式の採用により、温度低下を防ぎ、快適な暖房環境を提供します。
コンパクト設計とコスト削減
LXZシリーズは、熱交換器の細径化と高密度化が図られており、設置面積が大幅に削減されました。また、銅配管の最適化と新型コンプレッサによって運転効率も向上しています。これにより、省エネ性が一層高まり、導入時のコスト負担も軽減されることでしょう。
安全対策も万全
R32冷媒は微燃性ですので、万が一の漏洩に対して冷媒検知警報器と安全遮断弁がオプションとして用意されています。警報器が漏洩を検知すると音と光で知らせ、適切な対策が取れるよう配慮されています。また、冷媒検知警報器と連動するリモコン機能も便利です。
バリエーション豊富なユニット
多様な市場ニーズに応じて、単体ユニットの組み合わせにより、最大54馬力まで対応可能となっており、幅広い用途に適しています。
まとめ
三菱重工の新しいLXZシリーズは、環境への配慮と卓越した快適性を兼ね備えたエアコンです。2025年からの発売を楽しみにしながら、その特徴を知ることで、エネルギー効率を向上させる選択ができるでしょう。今後、より多様な市場ニーズに応じた提案に期待が寄せられています。