モメンタム、広告配信非推奨リストの追加で業界の健全化へ
Momentum株式会社(港区、社長:細井康平)は、アドベリフィケーション対策サービス「HYTRA DASHBOARD」に新たに約27,000件の配信非推奨および推奨リストを追加した。これは2023年度(2023年4月〜2024年3月)の取り組みで、特にウェブ広告とアプリ広告における非推奨リストの強化が目立つ。
新たに追加されたリストの内容
今回のリスト追加は、全体で26,660件に上り、内容は以下の通り。
- - Web Unsafe List:13,459件
- - App Unsafe List:10,577件
- - Channel Safe List:2,624件
Web Unsafe Listの特徴
2023年度に追加されたWeb Unsafe Listにおいては、13,459件中52.7%が「アドフラウド」、33.4%が「アダルト」であり、この2つのカテゴリーが合計で約86%を占めている。
特にアドフラウドは、広告主の予算が効果のない広告に消費されるリスクを伴い、実際に人間の目に触れない無駄な表示回数が増加することから、広告効果やROIの大幅な低下につながる危険性がある。
App Unsafe Listの特徴
一方、App Unsafe Listでは、全10,577件の中で40%が「海外向けアプリ」、27.5%が「ハイパーカジュアルゲーム」に該当。海外向けアプリでは、言語や文化の壁、商品へのアクセス制限が影響し、日本の広告主が意図したターゲット層に効果的にリーチすることが難しい。これにより、広告のメッセージが適切に伝達できず、結果的に広告投資効率(ROAS)が低下してしまう懸念がある。
現状の広告主の対策
論理的な分析の結果、モメンタムはリスクのある広告掲載面に自社広告を掲載することを避けるようにしている広告主が少ないと実感した。これにより、今後はさらに周知を徹底し、広告主に対するリスク管理を強化する必要性が高い。
HYTRA DASHBOARDとは
「HYTRA DASHBOARD」は、上記のリスクを軽減するための包括的な対策を提供するダッシュボード。これには以下のリストが含まれており、広告主や代理店が利用できる。
- - Web Unsafe List:ウェブ広告に関する非推奨サイトリスト
- - App Unsafe List:アプリ広告に関する非推奨アプリリスト
- - Channel Safe List:YouTube広告に関する推奨チャンネルリスト
モメンタムは、今後も「HYTRA DASHBOARD」を活用して日本のデジタル広告市場の健全化に努めていく。
会社概要
モメンタムは、日本語特化の言語解析技術と独自データに基づいてアドフラウド対策を行う企業であり、国内の広告代理店やプラットフォームで広く利用されている。この企業のミッションは、「無価値な広告をゼロにする」こと。日本を代表する多くの企業が提携し、広告業界全体の健全な発展に貢献していく。詳細は公式サイトで確認できる。
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