プレイングマネージャーのための新たなツール『PyxOne』
2025年10月9日、PyxOneチームはガントチャートをベースにしたプロジェクト推進ツール『PyxOne』のβ版をリリースしました。この新しいツールは、プレイングマネージャーの負担を軽減し、チーム全体が自律的に行動できる環境を整えることを目指しています。
背景と問題点
近年、マネジメント層の役割は複雑化してきました。リクルートワークス研究所の調査によれば、約90%の部長や課長が、自らの現場業務もこなすプレイングマネージャーとして働いています。彼らはチームのリーダーでありながら、最前線でも成果を上げる重要な存在です。しかし、この複雑な役割には多くの課題が伴います。
たとえば、メンバーに指示したタスクが計画通りに進まないこと、追加の業務や調整ごとが多く自己リソースが不足すること、業務分担の偏りや属人化が生じること、育成やフィードバックが後回しになること、さらにはツールやルールの運用が浸透しないことが挙げられます。
こうした問題の根本には、メンバーそれぞれが自律的に動きやすい環境やスキルが不足していることがあります。このため、プレイングマネージャーに多くの業務が集中し、リソース不足や疲弊が生じているのです。今こそ、チーム全体が自律的に動ける仕組みや支援が求められています。
『PyxOne』の機能と特徴
『PyxOne』は、プロジェクトを円滑に推進するためのツールです。従来の進捗管理から発展し、メンバーが自立して行動しやすくする環境作りに注力しています。主な特徴は次の通りです。
- - 複数プロジェクトを一目で把握できるガントチャート:すべてのプロジェクトの納期、優先度、メンバーのリソース状況を把握できるため、スムーズなサポートが実現します。
- - AIによるタスク提案と分解サポート:プロジェクトの目的に基づき、AIが必要なタスクを提案し、さらに実行可能なアクションに分解します。これにより、プロジェクトの推進力が向上します。
- - タスクごとのコメント・メモ機能:会話や情報をタスクに直接関連づけられるため、必要な情報に集中でき、コミュニケーションが円滑になります。
いま、β版期間中はAI機能が無償で利用可能です。
今後の展望
正式版では、ガントチャートのさらなる自動化機能やAIによるレポート生成サポートなどが追加される予定です。『PyxOne』はプレイングマネージャーの負担を軽減するだけでなく、メンバー全員が自律的にタスクを理解し、実行できる能力を身につけられるようにします。それによって、すべてのメンバーがプレイングマネージャーのように機能できる組織を実現します。
このようなアプローチにより、プロジェクトの進行がより円滑になり、結果としてチームの生産性向上や働き方改革にも繋がると考えています。
最後に
代表の小栗は、プロジェクト進行中に直面した無理なタスクの押し付けやタスクの停滞について言及し、プレイングマネージャーが本来果たすべき役割と現在の課題を語ります。「全員がプレイングマネージャーのスキルを備えることが不可欠です。『PyxOne』はそのために設計されています。多くの方に使っていただき、新しいプロジェクト推進のスタイルを共に広めていきたい」と語っています。
この『PyxOne』によって、プロジェクトの進行がスムーズになり、多忙なプレイングマネージャーを支える新しい支援の形が提供されることを心から期待しています。