20万部突破!『嫌われた監督落合博満は中日をどう変えたのか』の魅力
株式会社文藝春秋から刊行された鈴木忠平氏の著書『嫌われた監督落合博満は中日をどう変えたのか』が、累計発行部数20万部を超えました。この本は、単なるスポーツノンフィクションを超え、大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞、講談社 本田靖春ノンフィクション賞という栄誉ある三冠を達成したことで、広く注目を浴びてきました。
文庫版の新たな魅力
2024年10月9日には文庫版が発売されるにあたり、新たな取材をもとに新章が加筆され、これまでの内容も更新されています。特に、新章「それぞれのマウンド」では、2007年の日本シリーズに関連した山井大介投手の降板劇について深堀りされています。この事件は、落合監督のもとでどのように選手たちが影響を受けたのかを知る貴重な証言が盛り込まれています。
本書では、落合監督の不可解な沈黙や厳しい選手起用がいかに選手たちに影響を与えたのかが明らかにされ、組織としての中日の進化を描写しています。そのため、リーダーシップや人材登用の視点からもビジネスパーソンにとって示唆に富んだ内容となっています。
鈴木忠平さんの思い
著者の鈴木忠平さんは、「響く人にだけ響けばいい」と語っています。これは、彼がこの作品を書く過程で感じた、プロフェッショナルとして他者との距離感や、理解されることの難しさを反映している言葉です。それでも、読者の反応を通じて、彼自身も驚きを感じているといいます。
著者の経歴
鈴木忠平さんは1977年に千葉県で生まれ、名古屋外国語大学を卒業後、日刊スポーツ新聞社で16年間プロ野球担当の記者を務め、その後フリーのノンフィクション作家として活躍しています。代表作『虚空の人清原和博を巡る旅』などもあり、いずれも高い評価を得ています。
書籍詳細
- - 書名: 嫌われた監督落合博満は中日をどう変えたのか
- - 著者: 鈴木忠平
- - 定価: 1,298円(税込)
- - 判型: 文庫判
- - ページ数: 544ページ
- - ISBN: 978-4-16-792288-7
この本は、単なるスポーツファンのみならず、組織でのリーダーシップや人材管理に興味がある方にも響く内容が盛り込まれています。新たな視点とともに、ぜひ手に取って読んでみてはいかがでしょうか。