原夏見が贈る初の紙コミックス、2作同時発売
気鋭の作家である原夏見が、初めての紙コミックスを11月17日に同時に発表します。このリリースは、多くのファンからの期待を背にしたもので、二つの異なるテーマを持った作品が登場を果たします。
『彼女たちの式典』とは?
この作品は、原夏見のオムニバス形式の物語で、高校のバスケットボール部の仲間たちが結婚式で再会する様子を描いています。読者からの熱烈な支持を受け、2022年に電子版が発表され、今回の紙コミックス化に至りました。物語は、招待状を受け取った主人公たちが数年ぶりに集まり、過去の思い出や様々な感情を掘り起こしていく姿を描いています。
特に印象的なのは、彼女たちが大人としての複雑な関係に向き合う様子です。「友達」と言えるのか、それともただの同期なのか。彼女たちのそれぞれの背景や思いが交差し、過去との関係がどんな影響を及ぼすのかを見つめなおすきっかけとなっています。派手ではないけれど、心に響く物語が展開される『彼女たちの式典』は、多くの読者から共感を呼ぶことでしょう。
新作『それ以外の星たち』について
同時に発売されるもう一つの作品『それ以外の星たち』は、主人公の足沢雪が自身のアイデンティティと向き合う姿を描いています。30歳の独身女性が、愛情を持てずにいる自分と、子供を産むという選択肢に迫られる状況に苦しむ様子が表現されています。彼女の家庭環境や、ノンバイナリーのきょうだいとの関係も重要な要素です。
雪は、世の中の期待やプレッシャーにさらされながら、恋愛感情の欠如を悩みの種に抱えつつも、人生の転機を迎えようとします。現代の価値観を反映したこの作品は、私たちにとっても重要な問いかけをし、モラトリアムとともに生きる彼女の苦悩は、非常にリアルです。
書誌情報
両作品とも発行は双葉社で、11月17日の発売予定です。
- 判型:B6判
- ページ数:200ページ
- 定価:814円(税込)
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- 判型:B6判
- ページ数:184ページ
- 定価:770円(税込)
- 詳細:
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原夏見による今回の2作の同時刊行は、現代の女性の心の葛藤や関係性を題材にしており、幅広い読者層からの注目が集まること間違いなしです。ぜひ手に取って、その世界観を体験してみてはいかがでしょうか。