ミマモルメとNEC、顔認証技術を活用した新たな見守りサービスの実証実験を開始
阪急阪神ホールディングスグループの株式会社ミマモルメと日本電気株式会社(NEC)は、子どもの登下校情報や習い事施設への入退館を保護者に通知するサービス「登下校ミマモルメ」と学童施設の業務効率化を図るシステム「学童ミマモルメ」を、NECが誇る高精度顔認証技術「Bio-IDiom Services for SaaS」と連携させた新しい見守りサービスの実証実験を始めました。
実証実験の開始
この実証実験の第一弾は、神奈川県川崎市のスイミングスクール「NECグリーンスイミングクラブ溝の口」において、8月8日からスタート。子どもの入退館を顔認証により検知し、自動的に保護者に「入館通知」と「退館通知」を送信します。これにより、保護者は子どもが無事にスクールに到着したか、または出発したかを把握することができ、非常に大きな安心感を得られる仕組みです。
利用方法と利点
通知を受け取ることで、家庭内ではお迎えのタイミングや食事の準備をより最適に行うことが可能になります。また、従来の二次元コードやカードを使用した打刻時には持参忘れのリスクがありましたが、顔認証を導入することでこの問題が解消されます。
実証実験の背景と目的
近年、共働き家庭の増加や子どもを巻き込む犯罪の件数が増加する中で、子どもの移動状況を可視化するニーズが高まってきています。ミマモルメとNECは、信頼性のある技術を用いることで、保護者が安心して生活できる環境の実現を目指しており、今年度中のサービス化を予定しています。
実証実験の詳細
- - 実施期間: 2025年8月8日〜10月24日(予定)
- - 実施場所: NECグリーンスイミングクラブ溝の口(神奈川県川崎市)
- - 参加対象: スイミングクラブに通う子どもとその保護者(任意)
- - 主な内容: 顔認証を活用した入退館検知およびその通知精度の向上、利用者の満足度の検証
今後の展望
この仕組みは、タブレット端末1台で導入できるシンプルな設計で、特別な設備投資が不要なため、施設にとって比較的導入しやすいものです。この導入プロセスの容易さも相まって、今後は全国各地の教育施設や子ども向け施設への展開を検討しています。
NECは、「BluStellar」という価値創造モデルのもと、業種を超えた知見と最先端技術を活用し、ビジネスモデルを変革しています。特にコアとなる顔認証技術は、米国の国立標準技術研究所が実施するベンチマークテストで数回にわたり世界一の評価を得ています。
まとめ
ミマモルメとNECは、それぞれの技術やノウハウを統合することで新しいサービスを創出し、保護者や子どもたちが安心して過ごせる社会の実現に寄与していく考えです。顔認証技術を介した見守りサービスが、今後どのように普及し進化していくのか、大いに期待されます。