堂場瞬一が贈る新しい音声作品『闇をわたる警視庁特別対策捜査官』に注目！

新しい形の物語、オーディオファースト作品が登場

2023年9月13日、著名な作家堂場瞬一さんの新作『闇をわたる警視庁特別対策捜査官』がリリースされました。今回は、世界的に人気のあるオーディオブック配信サービス「Audible」とのコラボレーションによって、オーディオファーストという形での作品発表です。この企画は、通常の書籍出版とは異なり、リリースされた音声コンテンツが後に書籍としても発売されるという新しい試みです。

物語の舞台と主人公

本作の主人公は、二階堂悠真という特殊な職業に就いている「警視庁特別対策捜査官」です。彼は、犯罪被害に遭ったセレブたちの窓口となり、各警察署と連携をして事件の解決にあたる役割を担っています。二階堂自身も、名門企業の御曹司という背景を持つ複雑なキャラクターです。

物語は、経済成長の象徴である成り上がりの企業家の家から発生した窃盗事件と、上級国民の不祥事という一見無関係な二つの事件を追う中で、二階堂がさらなる謎に巻き込まれていく姿を描いています。現代日本が抱える「格差」をテーマにした警察小説の枠組みを持ちながらも、社会問題にも深く迫る内容は、聴く者の興味を引くこと間違いなしです。

豪華なナレーション

この作品では、人気声優である谷山紀章さんがナレーターを務めています。谷山さんは、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズの四ノ宮那月役や、「文豪ストレイドッグス」の中原中也役で知られる実力派です。本作では、300ページ以上の長編を一人で朗読するという挑戦をしています。彼は、登場人物それぞれの個性を演じ分けることに特に注意を払い、聴く人に「人間の息吹」を感じさせる演技を目指しています。

著者とナレーターの思い

堂場瞬一さんは、「Audibleファースト」という新しい企画に関わることができて嬉しいと述べ、新シリーズのスタートにあたり、時代の問題を捉えた物語を描くことに力を入れたと語っています。谷山紀章さんも、フィクションでありながらリアリティに満ちたストーリーの朗読を通して、リスナーに楽しんでもらいたいと意気込みを見せています。