Daigasグループ、2025年度技術大賞および技術賞を受賞
Daigasグループは、先日行われた授賞式において、日本ガス協会が主催する「2025年度技術大賞」および「技術賞」を受賞したことを発表しました。特に注目すべきは、都市ガス事業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を担うガススマートメーターの開発が技術大賞に輝いた点です。この受賞は、ガス事業の進化に向けた重要な一歩であり、今後の更なる発展が期待されます。
受賞内容の概要
1. 技術大賞:ガススマートメーターの開発
都市ガス事業の根幹を支えるガスメーターは、ガス使用量の計測や緊急時の遮断機能を通じてガス料金の算定や安定供給はもちろん、保安の確保にも重要な役割を果たしています。今回、大阪ガスネットワーク株式会社を中心としたコンソーシアムが開発したこの「ガススマートメーター」は、高機能メーターや広域端末、無線通信技術を用いることで、遠隔検針やデータ収集が可能となり、今までにない生産性の向上と安全性の強化に寄与します。
2. 技術賞
さらに、技術賞としては以下の4件が評価されました。
- - ガス機器接続作業時の品質チェックのAIモデル開発
大阪ガスマーケティング株式会社と他2社が共同で開発したこのAIモデルは、施工後に写真を解析し、施工の品質に関わる項目をリアルタイムで判定します。これにより、施工チェックの精度が向上し、管理者の負担を軽減することが可能です。
- - 次世代水素製造装置HYSERVE-300Xの開発
高純度の水素を製造できるこの装置は、都市ガスやバイオガスからも生成が可能という革新性を持ち、効率とコンパクトさを兼ね備えています。2025年春からは商用運転も開始される予定です。
気温などの気象条件に依存するエネルギー事業において、独自の予測技術を開発し、外部へ提供しています。詳細な気象シミュレーションを実施することで、予測精度の向上を目指しています。
- - 製造プロセスへのIoTサービス「D-Fire」の導入
IoTを活用したこのサービスは、製造業における省エネや品質の安定化を実現するもので、現場の迅速な判断を可能にします。
未来への展望
Daigasグループは、2025年のエネルギートランジションに向けた取り組みを強化し、脱炭素社会の実現に向けた技術とサービスの開発に邁進しています。これらの技術は、気候変動などの社会課題に対する解決策として期待されており、企業としての責任を果たしながら、暮らしとビジネスの進化をサポートしていく考えです。
日本ガス協会が評価したこれらの技術は、今後のガス事業の進展に寄与し、より安全で快適なエネルギーの提供に貢献することでしょう。私たちも、このような技術の進化に注目し、エネルギー社会の未来を見守りたいと思います。