選書センター大賞2025が発表されました
2025年12月1日、日本出版販売株式会社が主催する「図書館員がえらぶ 選書センター大賞2025」の結果が正式に発表されました。今回の大賞は、選書センターの開設5周年を記念して開催され、特徴的なのはこれまでの総合部門から「小学校部門」と「中学校部門」の2つに分かれて初めて実施された点です。
小学校部門の大賞は『かみなり』
小学校部門では、大賞に選ばれたのはポプラ社の『かみなり』です。監修をした妹尾堅一郎氏は受賞の知らせを受け、「晴天の霹靂」という言葉で感謝の意を表しました。彼は、この賞を通じて、子どもたちに雷や稲妻の「怖さ」と「魅力」をより多くの人に伝えたいと述べています。
中学校部門の大賞は『さばの缶づめ、宇宙へいく』
一方、中学校部門ではイースト・プレスから出版された小坂康之・林公代共著の『さばの缶づめ、宇宙へいく』が大賞を受賞しました。小坂氏はこの本が子どもたちのワクワクやドキドキを引き出す力を持っているとし、読者に新たな冒険の扉を開いてほしいと語っています。
各部門の総合トップ3図書について
詳しいランキングについては、今後配布されるパンフレットに記載されており、全国の学校や図書館に向けて10,000部が提供される予定です。この取り組みは、図書館や教育機関の関係者にとって非常に有意義な情報となるでしょう。
賞の目的と意義
『図書館員がえらぶ 選書センター大賞』は、全国の学校図書館を活性化させることを目的としています。選書センターは1500の学校図書館での選書実績を元に、NDC(日本十進分類法)でイベントを設け、494名の参加者による投票で決定されました。
_投票と参加
参加者は、ノミネートされた220冊の中から最大3冊の推薦を行いました。投票は2025年9月1日から11月9日までの期間中に行われます。この取り組みは、図書館ならではの視点からおすすめ図書を選出する貴重な機会です。
選書センターの取り組み
選書センターでは常時約3万冊の児童・生徒向け図書を揃えています。また、選書を行うためのブックフェアも開催し、実際に書籍に触れることができます。選書センターでは経験豊富なコンシェルジュが常駐し、来場者のニーズに合わせた選書のサポートも行っています。
まとめ
最後に、選書センター大賞2025の開催は、学校図書館の活性化や教育的な価値の再認識につながる重要なイベントです。詳細は公式サイトでご確認いただくか、選書センターに直接お問い合わせください。日販図書館選書センターは、東京都千代田区にあり、来場者のための予約システムを導入しています。特に、図書の入れ替えや展示がある際には事前の連絡をお勧めします。多くの人が選書センターを訪れ、お気に入りの本と出会える機会が増えることが期待されています。