プラットフォームエンジニアリングで日興アセットマネジメントが目指す未来
日興アセットマネジメント株式会社は、金融業界の中で自社でシステムの開発・運用を行う珍しい企業です。そのため、技術の陳腐化などの課題が常に付きまといます。このような状況の中、同社はエーピーコミュニケーションズが提供する「プラットフォームエンジニアリング推進支援サービス」を導入し、技術改革に乗り出しました。今回は、日興アセットマネジメントがこのサービスを通じてどのように変革を進めているのか、その詳細を探ります。
課題の所在
日興アセットマネジメントは、金融サービスを提供する企業として、2025年の崖と呼ばれる技術・システムの問題に早急に対処する必要があります。この問題は、主に使用している開発技術が時代遅れになりつつあることから生じています。これにより、革新的なクラウドソリューションの実現が困難となり、さらに優秀な技術者を確保することがますます難しくなるという二重の問題を抱えています。
プラットフォームエンジニアリング推進支援サービスの導入
このような課題を解決するために、日興アセットマネジメントはエーピーコミュニケーションズのサービスを活用することにしました。このサービスは、Platform Engineeringを実現するための体制構築や開発プラットフォームの整備を支援するもので、最短3ヶ月で効果的な開発体制を確立することが可能です。
具体的な取り組み
1つめの施策として「DevSecOpsアセスメント」があります。これは、金融業界特有のニーズに応えたデジタルセキュリティの評価を行い、アセスメント項目に基づいて改善を進めるものです。さらに、開発者ポータルの導入支援も行われており、具体的には「Backstage」の活用を通じて開発者向けの作業環境の整備が進められています。
これにより、金融セキュリティの確保を念頭に置いたインフラ構築が実現し、開発者は必要なツールやリソースを迅速に利用できるようになります。このプロセスは、クライアントが求める高い信頼性のもとで実施されます。
今後の展望
日興アセットマネジメントは、2024年度内に業務アプリケーションをAKS上で開発し、本稼働を目指しています。最終的には、ビジネスニーズへの迅速な対応や新しいクラウド技術の活用を進めることにより、DevSecOpsの高度な実現を目指します。これには、自社の技術者のさらなるスキルアップも含まれ、エーピーコミュニケーションズの継続的な支援が期待されています。
まとめ
日興アセットマネジメントは、エーピーコミュニケーションズの支援を受けながら、プラットフォームエンジニアリングの導入・推進に取り組んでいます。これにより、従来の開発体制を刷新し、より安全で効率的なシステム開発が可能となりつつあります。企業としての競争力を高めるためにも、この取り組みは今後さらに重要になることでしょう。新たな技術の活用とともに、日興アセットマネジメントの未来に注目が集まります。