完全自動運転システムを目指す三菱HCキャピタルとチューリングの提携
完全自動運転システムを目指す三菱HCキャピタルとチューリングの提携
三菱HCキャピタル株式会社は、完全自動運転システムの開発を手掛けるTuring株式会社との資本業務提携契約を結んだことを発表しました。この提携により両社は、次世代のモビリティを実現するための共同サービスを構築することを目指します。
自動運転の未来を見据えて
日本の自動車業界は今、デジタル技術の進化により大きな変革に直面しています。政府は「モビリティDX戦略」を推進し、自動運転技術やデータの利活用を重点的に進めており、自動車メーカーやスタートアップ、IT企業、学術機関などが協力して新たなビジネスモデルを支えあっています。三菱HCキャピタルは多様な顧客やパートナーとのネットワークを利用し、デジタル技術を活用して社会的な課題解決に向けた新しいサービスや事業創出に取り組んでいます。
一方、チューリングは経済産業省が推進する国内の生成AI開発プロジェクト「GENIAC」にも採択されており、自動運転AIモデルの開発やそのためのデジタルインフラ構築において高い専門性を持っています。今回の提携は、両社の技術と資源を結集し、完全自動運転の可能性を広げるための重要な一歩といえるでしょう。
提携の目的と意義
この提携は、三菱HCキャピタルがスタートアップ企業とのオープンイノベーションを通じて、新たなサービスの創出や新事業開発を促進する「イノベーション投資ファンド」を活用して実施されます。具体的には、両社は自動運転に必要なAI基盤モデルの開発や、デジタルインフラの整備を支援し、今後の事業化に向けてのプロジェクトを進めていく方針です。
チューリング株式会社の概要
Turing株式会社は2021年に設立され、東京都品川区を拠点にする企業で、完全自動運転技術の開発に特化しています。代表取締役の山本一成氏のもと、彼らは業界の先端を行く技術の研究・開発を行っており、業界内でも注目を集めています。また、資本金は3000万円というスタートアップ企業としての特徴を持っています。
三菱HCキャピタルグループのビジョン
三菱HCキャピタルグループは、「未踏の未来へ、ともに挑むイノベーター」をコーポレートビジョンに掲げ、リースを中心とした幅広い事業展開を行っています。環境エネルギーや航空、モビリティなどの多様なセグメントを有し、連結総資産は11兆円を超える規模です。約8400人の従業員を擁し、世界20カ国以上で活動を行っています。これにより、持続可能な社会の実現と、社会課題の解決へ向けた新たな価値の創出が期待されています。
まとめ
今回の資本業務提携によって、三菱HCキャピタルとチューリングは、完全自動運転技術の開発に向けた新たな一歩を踏み出しました。社会や技術の進化に敏感に反応し、両社は自動運転の未来を切り開く挑戦をしていくことでしょう。今後の進展から目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
三菱HCキャピタル株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビルディング
- 電話番号
-
03-6865-3000