地域フォーミュラリ推進セミナーの概要
2026年10月12日、株式会社ファルモが共催した「地域フォーミュラリの実装に向けたN-Bridge活用と薬局薬剤師の役割」についてのセミナーが新潟で開催されました。このセミナーでは、地域フォーミュラリの推進に向けて医療従事者がどのように取り組むべきかが議論されました。特に、推奨薬リストの作成にとどまらず、地域の処方実態を可視化しながら、医師会と薬剤師会が共に改善を図る仕組みを作ることが重要視されました。
セミナー参加者の声
セミナー後に行ったアンケート調査では、参加者の93.6%が講演に満足したとの結果が出ています。しかし、地域フォーミュラリの策定や普及の過程において最も重要な課題として、80.9%の参加者が「合意形成」を挙げました。この結果から、医療現場の関心が「何を選ぶか」から「どう進めるか」へと移ってきていることが明らかになりました。
業界の現状と今後の展望
調査では、地域フォーミュラリが「準備・検討段階」とされている地域が過半数に上り、すでに運用していると回答したのは僅か1名でした。このように、多くの地域がまだ導入段階にあり、今後の取り組みに注目が集まっています。また、期待される効果として「安定供給」が68.1%を占め、地域薬剤師が供給の安定や地域連携に特に期待を寄せていることがわかりました。
参加者が知りたい内容
今後詳しく聞きたいテーマとして、55.3%が「合意形成の進め方」を求め、38.3%が「策定の手順」、36.2%が「薬局薬剤師の参画方法」について関心を示しました。このように、実践を進めるための具体的なプロセスが求められていることが浮き彫りになっています。
専門家の意見
セミナーの登壇者である原口亨氏(日本薬剤師会 副会長)は、「地域フォーミュラリの推進は薬剤師が専門性を発揮するうえでの重要な機会であり、医師会と薬剤師会の連携を強化する契機にもなる」と述べています。また、島貫隆夫氏(日本フォーミュラリ学会 副理事長)は、「地域フォーミュラリは一つの地域だけでは完結しないため、他地域との情報共有が重要だ」と強調しました。
株式会社ファルモの理念
株式会社ファルモの代表取締役社長、広井嘉栄氏は、「地域フォーミュラリは医薬品の適正使用を進め、医療の質向上に貢献するものである」と語ります。彼は、医薬品の安定供給だけでなく、臨床的意義を大切にし、全ての関係者が幸せになれる持続可能な医療の実現を目指しています。
会社情報
ファルモは、「薬局をつなぎ、地域をつなぎ、未来の医療をつなぐ。」をミッションとして掲げています。医療機関や関係者との連携を強化し、地域医療の質を向上させるための取り組みを続けていく意向を示しています。
今回のセミナーを通じて、地域における医療の連携や地域フォーミュラリの実装についての理解が深まり、今後の医療現場での活動に大いに期待が寄せられています。