監査業務のAI革命
2025-11-13 11:45:29

AIエージェント導入で監査業務が87%効率化、Sapeetと仰星監査法人の挑戦

AIの力で監査業務を変革



近年、企業の監査業務は高度化しつつあり、監査法人には質の高い業務を維持しつつ、効率的に業務を進めることが求められています。そんな中、株式会社Sapeetと仰星監査法人が共同で開発したAIエージェントが、監査業務の効率化において大きな成果を上げています。このAIシステムは、調査業務の時間をなんと87%も削減するという驚異的な成果を実現しました。

背景と目的



監査法人が直面している課題は年々複雑化しています。企業を取り巻く外部環境についての情報の変化が激しい中で、最新情報を正確に把握し、必要な情報を的確に見極めることは、監査の品質にとって非常に重要です。また、IPOやM&A支援のような非監査業務への対応も求められる一方で、基幹業務である監査を効率的に行う仕組みの重要性が増しています。このような状況の中で、機密性が高く安全な環境で情報を扱う必要性も高まっています。

Sapeetは、生成AIの社会実装において実績を持ち、AWSを用いた安全なAI環境の構築に関する多くの知見を有しています。一方の仰星監査法人は、自社の監査ノウハウとSapeetの生成AI技術を融合し、新しいシステムの開発に挑みました。

システム概要と導入効果



新しいシステムでは、対象企業名を入力するだけで、AIが自動的に有価証券報告書や適時開示情報などの公開企業情報を収集します。これに加え、仰星監査法人の専門知識を元に、マクロ・ミクロ環境分析を行い、結果を要約して固有リスク要因を明らかにし、ユーザーに資料として提供します。このプロセスにより、ユーザーは情報収集や初期分析の煩わしさから解放され、より高度な判断作業に専念できるようになりました。

Sapeetの貢献



Sapeetは以下の点でプロジェクトに貢献しています:

1. 暗黙知の形式知化:監査人が必要とする情報の視点を再定義し、AIによる調査プロセスの再現性を向上させました。

2. セキュア環境の構築:AWS上にAIエージェントを設置し、監査法人内の機密データを安全に取り扱える環境を整備しました。

3. 専門家リサーチAIエージェントの構築:仰星監査法人向けに専門家の知識を活かしたAIソリューションを提供し、情報分析の過程を一元化しました。

このシステムの導入により、仰星監査法人では調査業務の時間を87%削減でき、ノウハウの共有化が進み、リスクの洗い出し精度の向上が図られました。これが監査品質の向上にもつながっています。

今後の展望



この新システムは基本機能を既に実装しているものの、今後は「ナレッジ循環」を中心にさらなる進化を目指しています。個々の知見を組織全体に共有し、監査業務をより効率的かつ高品質なものへと進化させていく計画です。また、ユーザーからのフィードバックを受け、実務に即したシステムの改良も進めていく考えを示しています。

Sapeetと仰星監査法人は、AI時代における新たな監査業務のスタンダードを築くべく、さらなる技術革新に取り組んでいく意気込みを見せています。

企業情報


仰星監査法人:東京都千代田区に本社を構える仰星監査法人は、監査・会計・税務の専門機関として日本経済や地域社会に貢献しています。
株式会社Sapeet:Sapeetは東京大学発のベンチャー企業で、企業固有のナレッジをAIで解析し、業務の効率化を推進しています。

AIを活用した未来の監査業務の進展に、ますます目が離せなくなりそうです。


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会社情報

会社名
株式会社Sapeet
住所
東京都港区芝5-13-18いちご三田ビル8階
電話番号

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