地元高校生とともに開催された海の生態系調査イベント
愛媛県宇和島市で、一般社団法人海と日本プロジェクトinえひめが主催する、生徒による沿岸生態系の調査イベント「小さな生き物たちの大きな海~Let's Go タイドプール~」が行われました。この取り組みは、次世代へ豊かな海を引き継ぐことを目的としています。
イベントの概要と開催日
「小さな生き物たちの大きな海~Let's Go タイドプール~」イベントは、2025年6月8日(日)に宇和海沿岸の小池周辺にて行われ、愛媛県内の高校生と有識者が協力して潮だまり(タイドプール)での生物調査に取り組みました。参加者は合計40名で、愛媛県立宇和島水産高校から6名、愛媛県立宇和島南中等教育学校から8名、さらに6名の専門家が加わりました。
参加者のドキドキの調査体験
高校生たちは、経験はあるものの本格的な調査は初めてということで、興奮と緊張の中、潮だまりに挑みました。有識者たちもサポートとして同行し、磯に潜む生物を熱心に探し始めました。特に、幼魚水族館の館長である鈴木香里武さんが登場し、「ごきげんようぎょ~!」のフレーズとともに、生物調査を盛り上げました。
調査結果と多様な生物の確認
調査の成果として、愛媛県立宇和島水産高校のチームは22種類、愛媛県立宇和島南中等教育学校は23種類の生物を採集しました。調査後、地域の生物の多様性に驚く声が上がり、特に有識者も感心した海藻さえも18種類確認されました。この結果は、宇和海の豊かさを示す貴重な情報として共有されました。
飼育と地域への公開
生徒たちは採集した生物を宇和島水産高校に持ち帰り、観察しながら種類数をカウントしました。採集された生物は、その後地域の人々に公開される予定です。生徒たちは、この体験を通じて地元の海への理解を深め、未来への関心を育てていくことが期待されています。
参加者の感想と今後の展望
参加した高校生たちは、タイドプールの生物の多様性に感激し、地元の海について考えさせられたと感想を述べました。また、今後もこのような調査を通じて定期的な交流の機会を設けたいという願望が語られました。地元の海を好きになることで、海洋保全の意識も高まることでしょう。
海と日本プロジェクトの意義
このイベントは、単なる生物の調査にとどまらず、次世代を担う子どもたちに海の重要性を伝える重要な取り組みです。海は私たちの生活を支え、心の安らぎを与えていますが、環境悪化の現状を理解し、未来へとつなげていくアクションが求められています。参加者がこのイベントをきっかけに、よりいっそう海への関心を持ってくれることを願います。
結論
このような取り組みを通じて、次世代の子どもたちに海の素晴らしさを伝え、未来の海洋保全へとつなげることが、私たちの使命ではないでしょうか。今後もこのような地域密着のイベントが増え、より多くの人々が海の活動に参加していくことを願っています。