米沢精密株式会社が地域ファンドへ新たなステージへ移行
日本プライベートエクイティ株式会社(以下、JPE)は、投資先の米沢精密株式会社の全株式を「七十七パートナーズ第1号投資事業有限責任組合」に譲渡しました。この譲渡は、JPEが自社の投資先に特化して支援してきた中小企業の事業承継という重要な一次点を示しています。米沢精密は、これまでの経営支援を経て新しい段階へ進む28社目の“卒業生”となりました。
日本プライベートエクイティの役割
JPEはこれまでに37社の中小企業に投資を行い、経営の課題を解決し企業価値の向上に努めてきました。その中で、米沢精密はJPEから“卒業”し、地域に根差したファンドへと引き継がれることになりました。この意義ある転換は、地域の企業が持続可能な発展を遂げるための重要な一手として評価されています。
米沢精密について
1977年に創立された米沢精密は、特に高精度・高難度の丸物部品の製造に強みを持つ企業です。JPEの支援の下、米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの影響を乗り越え、高度な技術力を駆使して安定した成長を実現してきました。今後は、七十七パートナーズとの関係を深め、さらなる成長を目指しています。
七十七パートナーズの役割
新たな株主となる七十七パートナーズは、地域の持続的な発展を目指す子会社として2021年に設立されました。投資ファンドとして地域の中小企業の課題を理解し、支援の輪を広げていく姿勢を持っています。この新しいパートナーシップは、米沢精密の未来を支える強力な基盤になると期待されています。
地域事業の未来
今回の譲渡によって、米沢精密は新しい株主の元でさらなる進化を遂げると共に、地域の中小企業との連携も一層強化される見通しです。JPEは引き続き、地域の企業を支援する“第三極”として、これからの事業承継に貢献していく意向です。
米沢精密と七十七パートナーズの共同による企業の成長が地域全体に良い影響をもたらすと考えられます。今後も引き続き、地域の発展と事業承継の取り組みに注目していきたいと思います。