株式会社明工が新たな経営体制を導入
2024年9月、株式会社事業承継機構は「事業承継プラットフォーム®」を駆使して創業55年の株式会社明工の事業を承継したことを発表しました。株式会社明工は、1969年に設立されて以来、建築金物や内装建材の製造・販売を手掛けており、多岐にわたる製品を日本全国に提供しています。
明工の事業概要
明工は、大阪、富山、岡山、滋賀に自社の生産工場を持ち、特に氷見工場は、その優れた技術により日本工業規格のJIS商品指定を受けた実績があります。また、これまでに200件以上の特許を取得しており、開発から設計、製造までの一貫したプロセスが強みとされています。全国に170名の従業員が在籍し、品質の高い製品を提供し続けている企業です。
事業承継の背景
今回の事業承継は、株式会社事業承継機構が提供するプラットフォームを通じて実現しました。このプラットフォームは、中小企業の仲介役を果たし、投資支援や経営のサポートを行うものです。承継後の明工は、当機構から派遣された代表取締役および役員に加え、従業員から選ばれた数名が経営に参加する形で共同経営体制を築いていくこととなります。
事業承継機構の役割
株式会社事業承継機構は、設立以来、中小企業の事業承継の問題を解決することを目的とし、「事業承継プラットフォーム®」の提供を行っています。2018年の設立から5年の間に、40社以上の金融機関との連携を実現し、23社の中小企業の承継を行いました。これにより、売上180億円を超え、従業員数も1,000名以上に達するグループが誕生しました。
新たな展望
明工が新しい経営体制のもと、今後どのような成長を遂げるのか、業界内外から注目が集まります。事業承継機構は、持続可能な企業の未来を見据えた運営を行う中で、社会貢献を意識した「事業承継未来ファンド」も展開。一般個人もこの取り組みにパートナーとして参加できる機会を提供しており、企業と地域社会の協力関係がさらに強化されることが期待されています。
今後も明工は、より多くの人々に貢献できるよう、新たな挑戦を続けるでしょう。国内外の建材市場において、技術力と信頼性をもって、さらなる飛躍を遂げることが期待されます。事業承継を成功裏に進めることで、株式会社明工は新たな歴史を刻んでいくことでしょう。