EYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EYSC)は、AIを活用した企業変革支援の新サービス「EY.ai Value Blueprints」を発表しました。このサービスは、AIエージェントを前提に業務の構造を根本から再考し、効果的な価値創出を推進することを目的としています。提供される「EY.ai Value Blueprints」は、企業がAIを導入し、実際に業務を改善するための具体的な手法とツールを包括的に提供します。
概要と背景
近年、AIエージェントに対する企業の関心は高まり続け、EYの調査によると、66%の企業がすでにAIエージェントへの投資を行っているか、今後1年以内にその予定があると回答しました。しかし、日本の企業はこの技術を全社的な変革に活かすことができていない現状があります。データによれば、生成AIを業務で利用する企業は86%に達していますが、全社を横断する業務改革に取り組む企業はわずか22%に過ぎません。
これには、AIエージェントが従来の自動化機能と異なり、「自律化」をもたらすことが一因です。AIエージェントは静的な業務プロセスを超え、状況に応じた判断と行動が可能なため、その影響は業務のオペレーションに留まらず、顧客体験、内部統制、さらには経営判断にまで及びます。このため、既存業務に単にAI機能を加える「Bolt-on AI」的なアプローチでは十分な成果を上げられず、本格展開に向けた障壁となるリスクがあります。EYの調査では、実に99%の企業がAI関連リスクによる財務損失を経験しているとの結果も出ています。
EY.ai Value Blueprintsの特長
「EY.ai Value Blueprints」は、AI環境を前提とした企業の再構築を可能にする重要な手法を提供します。主な特長は以下の通りです:
EYの豊富なデータと経験を生かした、多面的な視点から業務を捉える手法やサポートツールを提供し、短期間で現状とあるべき姿を模索します。
顧客との接点や人とエージェントの関係、業務プロセス再構築、ガバナンスなどの7つの視点から全体像を定義します。これにより、信頼される設計(Trust by Design)を実現し、後れを取ることなく業務のデザインを進めることができます。
今後の展望
EYSCでは、「EY.ai Value Blueprints」を継続的に強化し、多様なユースケースに応じたテンプレートの開発も進める方針です。戦略策定から業務プロセスの改革、テクノロジー実装にわたってワンストップで支援する強みを活かし、日本企業の持続的な価値創出と経営成果の実現に尽力していくことでしょう。デジタル・エンジニアリングパートナーの松本剛氏は、「AIエージェント時代においては、企業全体をAI前提で再設計することが重要であり、『EY.ai Value Blueprints』はその基盤を提供するサービス」と述べています。
EYによるAI企業変革支援の詳細については、公式ウェブサイトを通じて確認できます。