森山安英個展
2023-04-07 10:50:54

森山安英の個展「YASUHIDE MORIYAMA」がOVERGROUNDでスタート

森山安英の個展「YASUHIDE MORIYAMA」開催のお知らせ



1945年以降の美術界に影響を与え続けているアーティストの一人、森山安英。その名を冠した個展「YASUHIDE MORIYAMA」が、福岡市のアートスペースOVERGROUNDにて、2023年4月7日から5月28日まで開催されます。この展覧会では、森山が1989年から1999年の間に制作した絵画作品14点が一堂に展示されます。これは南部九州の美術シーンにおいて重要な役割を果たしてきた彼の新たな側面を垣間見る貴重な機会です。

森山安英の芸術的背景



森山安英は1936年に福岡県八幡市で生まれ、60年代初頭からアート制作を開始しました。彼は、前衛美術グループ「九州派」に大きな影響を受け、1968年に地元のアーティストたちとともに「集団蜘蛛」を結成しました。このグループは、数年で少人数の精鋭メンバーによる激しい芸術運動を展開し、当時の既存の美術団体や権威を批判し、あらゆる芸術表現を否定するような過激なパフォーマンスを行いました。

森山は1970年、福岡県立伝習館高校の教師処分に反対する運動に参加。この運動は、公然猥褻物図画陳列罪での逮捕を招き、その後約3年間にわたり裁判闘争を繰り広げました。それ以降、約15年間の沈黙の期間を経て、1987年からは銀色のみを用いた独特の絵画制作を開始します。この作品群では、絵具を流し込む特異な技法を用い、彼自身の描くという行為の意味を深く掘り下げています。

特異な技法と作品の魅力



本展に展示される156枚の作品は、森山独自の手法で表現されたもので、絵具の流し込みによるオールオーバーな画面構成が特徴です。これは従来の筆を使った描写とは異なるアプローチで、彼は絵画そのものの概念を問い直しています。

1990年代に制作された作品は、特に20世紀の美術の在り方とその変革を示唆する内容が多く、森山はその中で日本の近代美術の歴史を自らの手で再考しています。彼の作品は、絵画の物質性と空間の感覚を巧みに組み合わせ、新しい視覚体験を提供します。

展覧会開催詳細



本会場は、福岡市博多区美野島にあるOVERGROUNDにて、毎日13:00から19:00まで開かれ、火曜と水曜は休館します。この機会に、ぜひ森山安英の作品を体験し、彼の芸術的冒険の一端に触れてみてください。

展覧会の開催は、アートテクノロジーズ株式会社の協力によるものです。森山のアートに対する姿勢とその深い思索が、皆さまの美術理解を新たにすることを願っています。

会社情報

会社名
Overground合同会社
住所
福岡県福岡市博多区美野島1-17-5寿ビル 2F
電話番号

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