家族葬の実態と高い満足度
近年、葬儀のスタイルとして注目を集めている「家族葬」。その名の通り、家族や近しい友人を中心に行われる葬儀ですが、最近、株式会社ディライト(東京都新宿区)が実施した最新の調査で、その満足度が9割以上に達していることが判明しました。本記事では、調査結果をもとに家族葬の実態と関連する要因について深堀りしていきます。
家族葬のイメージ
調査によると、多くの人が家族葬に対して持つイメージは「少人数」「低予算」といった負担の少なさが際立っています。具体的には、70.5%の人が『少人数で行われるため楽』と感じており、次いで60.6%が『費用が抑えられる』という意見を持っています。これらのイメージは、実際に家族葬を選択する際の大きな心理的支柱となっているようです。また、ネガティブなイメージを持つ人は5%以下と、ポジティブな印象が強いことが分かりました。
実際の家族葬の形式
実際に家族葬を行った方のデータを見てみると、最も一般的な形式は二日葬(通夜と告別式)で、63.6%を占めていました。この結果から、日本においても短時間で済ませる家族葬のイメージとは裏腹に、十分な時間を確保してしっかりとお別れをする傾向が見えてきます。
参列者の実態
家族葬では親族を中心とした参列者が想定されていますが、調査結果では故人の配偶者や子ども、さらには親友に至るまで多様な人間関係が参加していることが確認されました。故人の配偶者の参列は81.6%と高い割合を示している一方で、実際にはその参列率は42.0%に留まっているというデータもあり、参列者の選定には注意が必要です。
費用の面
家族葬を選ぶ理由として最も多かったのが『費用を抑えるため』で、49.5%の人がそのように回答しています。また、家族葬の費用も7割以上が90万円未満という結果が示され、経済的な負担を軽減できることが薄れる印象とともに明らかになりました。
高い満足度とその理由
それにもかかわらず、家族葬を選んだ多くの方々が『後悔していない』と回答し、60.0%が全く後悔していないとの結果が得られました。後悔の声としては『参列者が予想以上に多くなった』という意見が多く挙げられましたが、全体的には高い満足度を維持しています。
参列者の選定の難しさ
また、満足度が高いとはいえ、2人に1人が家族葬を選ぶ中で、参加者の数が自分の想定を超えてしまうケースや、逆に狭まりすぎるために参列者の選定が課題として浮かび上がっています。また、葬儀社の選定にあたる料金の『明確さ』が重要視され、安さよりも透明性が求められていることも明らかになりました。
まとめ
今回の調査から、家族葬の実態やその満足度、費用感に関する多くの情報が得られました。葬儀社選びのプロセスや参列者の選定、また何よりも家族葬が持つポジティブな印象を大切にしつつ、これからの葬儀スタイルを模索していく必要があります。何よりも、人生の最期にふさわしいお別れの形を選ぶのは、大切なご家族のためでもあるのです。
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