株式会社Doctock、国立循環器病研究センター発ベンチャーに認定
2025年5月7日、株式会社Doctock(以下、Doctock)が国立研究開発法人国立循環器病研究センター(以下、国循)から「国立循環器病研究センター発ベンチャー」に認定されました。今回の認定は、Doctockが全国で5社目となり、その重要性が高く評価されている証拠です。
## Doctockのモットーと目指す方向性
Doctockは、循環器専門医が設立したヘルスケアスタートアップで、主に循環器病の一次予防および再発予防に力を入れています。「医療の伸びしろは病院外にある」との信念のもと、病医院以外の場所でも健康管理ができるサービスを展開しています。これにより、人々が自分らしく元気に長生きできる社会を実現できるよう努めています。
## 国立循環器病研究センター・国循について
国循は、日本における心臓や血管の疾患、さらには脳血管疾患に特化した研究機関であり、専門的な医療を提供するだけでなく、研究成果を社会に実装することにも力を入れています。進んだ技術と知識を活用して、国の循環器病対策の中核となる役割を果たしています。Doctockの認定は、国循の持つ知的財産や研究成果を社会に生かす枠組みの一環として評価されています。
## 国循発ベンチャー制度の意義
国循の発ベンチャー制度は、研究成果を社会実装へとつなげる重要なプログラムで、2019年から運用されています。この制度に認定されることで企業は、国循が保有する施設や機器、さらに知的財産の活用が可能になり、その研究成果を事業に生かすことができます。Doctockがこの制度に認定されたことは、循環器病に関連した新しい技術やサービスが、より多くの人々に届く可能性を示しています。
## Doctockの具体的な事業内容
Doctockでは、運動管理支援アプリの開発や健康教育事業、さらには減塩ソリューションの開発を行っています。運動管理アプリでは、Apple Watchなどのデバイスと連携し、リアルタイムで心拍数に基づいた運動強度を通知。シニア世代から若い世代まで、幅広く実践できる運動教育の提供に力を注ぎます。また、減塩製品については、食事の満足度を維持しつつ減塩を促すための商品開発にも取り組んでいます。
## 未来への展望
Doctockの取り組みは、循環器病や生活習慣病の早期介入を通じて、国民の健康寿命を延伸し、医療費の抑制につながることを目指しています。今後は他の企業や自治体と連携し、地域に特化した運動・栄養支援プログラムの実装を進めていくとのことです。このように、期待に満ちたスタートアップとしての活動が、社会にどのように影響を与えていくのか注目されます。
さらに、Doctockは循環器疾患に対する防止策を強化し、健康維持のためのサポートを続けることで、地域社会の健康持続可能性にも寄与すると言えます。今後の展開から目が離せません。