映画『イミディエイト ファミリー』トークイベントレポート
2023年7月13日、神奈川県のイオンシネマ茅ヶ崎において、音楽ドキュメンタリー映画『イミディエイト ファミリー』を記念したトークイベントが開催されました。この映画は、名曲の影に隠れて輝くセッション・ミュージシャンたちの物語を綴った作品で、かつてのアーティストたちの音楽活動を支えた人々にスポットを当てています。
この日のイベントには、著名なラジオDJかつプロデューサーのジョージ・カックル氏、音楽評論家でDJの宮治淳一氏が登壇。司会を務めるのは女優の笹峯愛さんです。彼らは映画の魅力や、ウエストコースト・サウンドの背景にある音楽界の歴史について語ります。
ウエストコースト・サウンドの魅力
『イミディエイト ファミリー』は、ウエストコースト・サウンドを象徴するアーティストたちのレコーディングやツアーを支えたセッション・ミュージシャンであるダニー・コーチマー(ギター)、ワディ・ワクテル(ギター)、リーランド・スクラー(ベース)、ラス・カンケル(ドラム)を中心に描かれています。この映画では、彼らがどのように名曲の裏側で重要な役割を果たしてきたのかを伝えることに成功しています。
ジョージ氏は自身のラジオ番組において、彼らの音楽が「生活に溶け込んでいる」と話し、彼らの演奏がどれほど身近なものであるかを印象付けました。音楽好きの観客にとっても、彼らの存在がどれほど大切であるかを理解できる瞬間です。
映画に込められた思い
宮治氏は、「彼らは自らの名義で音楽を出すことは少ないが、シンガーソングライターの背後で支えてきた人々。普段あまり語らない彼らの話を聞ける貴重な機会」と述べ、映画の見どころを強調します。特に、映画の中で流れるジャクソン・ブラウンの『ドクター・マイ・アイズ』では、ベースが楽曲の主役であることに気づかされる場面が印象的です。
お宝体験を語る
ジョージ氏は、ワディ・ワクテルとの時にカフェでのインタビューが2時間にわたったことや、往年のジェイムス・テイラー来日公演の驚くべきエピソードなど、普段は聞けない貴重な体験を紹介。セッション・ミュージシャンたちの名前が裏ジャケットに記載されるようになったことで、レコード購入の文化が変化していったことも触れています。
湘南とウエストコーストの共通点についても言及し、視覚的にも音楽的にも近いものがあるとするジョージ氏の言葉には、多くの共感が寄せられました。70年代にはアメリカのウエストコーストサウンドが日本でも流行し、多数のアーティストが影響を受けた時代背景が伺えます。
映画の深み
宮治氏は、映画には98曲以上の楽曲が使用されており、その著作権の取得に膨大な時間と費用がかかっただろうと語ります。この作品を手がけたのは『レッキング・クルー』の監督デニー・テデスコであり、音楽ドキュメンタリーとして深みのある作品に仕上がっています。
このトークイベントは、映画のタイトルにもある「イミディエイト・ファミリー」の魅力を再確認させてくれる貴重な場となり、参加者は映画を観ることで新たな音楽発見があることを期待しつつ会場を後にしました。映画『イミディエイト ファミリー』は、TOHOシネマズ シャンテやYEBISU GARDEN CINEMAなどで好評上映中です。
次回のトークイベント
7月16日には、さらに別のトークイベントが東京で開催される予定。詳細は公式サイトでチェックしてみてください。音楽の裏側を知ることで、今までにない視点で楽曲を楽しむことができるでしょう。
映画情報
- - 邦題:イミディエイト ファミリー
- - 原題:Immediate Family
- - 監督:デニー・テデスコ
- - 上映時間:100分
- - 製作:2023年(米)
- - 配給:サンタバーバラ・ピクチャーズ
- - 公式HP:公式サイト
音楽ファンには見逃せない作品となる『イミディエイト ファミリー』。ぜひ劇場でその魅力を感じてみてください。