Stripeの新たな革新、ユニファイドコマースを日本市場に提供開始
決済業界のリーダーに位置するStripeが、日本市場に向けて新たなサービスを提供します。2025年9月3日に開催された「Stripe Tour Tokyo 2025」では、オンラインとオフラインでの決済体験を統合するユニファイドコマースソリューションである「Stripe Terminal」が発表されました。この新たなソリューションによって、企業は顧客にシームレスで一貫した決済体験を提供できるようになります。
Stripe Terminalとは
Stripe Terminalは、物理的な店舗での決済とオンライン決済を統合する強力なツールです。これにより、顧客はあらゆるチャネルでスムーズに買い物を楽しむことができ、企業は顧客の動向をリアルタイムで把握することができます。これまで、決済業務が煩雑であったことが多いですが、Stripe Terminalを使うことで、その複雑さを解消し、業務の効率化が期待できます。
さらに、Stripe Terminalは、APIやSDK、統一ダッシュボードを利用することで、データの壁を取り払い、在庫管理や販売戦略の迅速な意思決定を可能にします。Gartnerの調査によると、一貫した顧客体験を提供することによって、企業の売上は20%増加すると報告されています。
高度なカスタマイズ性
また、Stripe Terminalは、顧客のニーズに応じた決済フローのカスタマイズが可能です。各事業者が希望する機能を組み込むことで、シームレスかつ一貫した顧客体験を提供できます。リアルタイムでの販売分析や顧客インサイトの取得ができるため、企業はよりパーソナライズされたサービスを提供し、顧客ロイヤリティを向上させることが可能になります。
対応デバイス
Stripe Terminalは、多様な決済デバイスに対応しています。例えば、BBPOS WisePad 3は、PINパッドを搭載したモバイルリーダーで、Bluetooth接続による使い勝手が特長です。一方、Stripe Reader S700やS710は、スマートフォンのような直感的な操作が可能で、Wi-Fiやモバイルデータ通信が利用できるモデルです。これにより、店舗での決済業務が大幅にスムーズになります。
非接触決済への対応
Stripe Terminalは、iPhoneを用いたタッチ決済にも対応しています。Apple Payや様々なデジタルウォレットを活用し、店舗での非接触決済を簡単に導入できるメリットがあります。この機能により、追加のハードウェアなしで安全に決済を行うことができ、消費者のプライバシーを守ります。
PayPayやWeixin Payとの連携
加えて、Stripeは今年4月に日本最大のコード決済サービスであるPayPayとの連携を開始しており、今後はStripe Terminalを通じてより多くの決済手段が利用可能になります。また、訪日観光客をターゲットにしたWeixin Pay(ウィーチャットペイ)への対応も計画されています。
越境ビジネス支援の強化
そのほか、Stripeは越境支援ソリューション「Stripe Managed Payments」の提供も開始しました。これにより、日本の企業は世界各国での間接税対応をはじめとする様々な手続きを一元化して行えるようになります。また、アーリーステージの企業を対象とした支援プログラム「Stripe Startups」の日本向けサービスも始まり、スタートアップの成長を支えていきます。
未来に向けての展望
Stripeの代表取締役であるダニエル・へフェルナン氏は、「日本の皆様にStripe Terminalを提供できることを大変嬉しく思っております」とコメントしています。この新たなソリューションにより、日本市場でもさらなるビジネスの拡大が期待されています。デジタル経済の進化を支えるStripeの取り組みは、今後も業界の発展に寄与し続けるでしょう。