ポータルサイト「明日へのヒント」開設の背景
一般社団法人Onaraが新たに開設したポータルサイト「明日へのヒント」は、ACE(逆境的小児期体験)サバイバーを支援するために設けられた情報の集約地です。ACEサバイバーとは、子ども時代に虐待や逆境を経験した人々を指し、彼らの声や体験を基にしたコンテンツが提供されています。今回の取り組みは851人のサバイバーへのアンケートやヒアリングから得た知見をもとにしており、生きづらさを感じている人々のつながりを強化することを目的としています。
サイトの目的
「明日へのヒント」サイトは、ACEサバイバーが自らを理解し、今後の選択肢を広げるための情報を提供するプラットフォームです。具体的には、以下の内容が掲載されています。
- - ACEサバイバーの体験談
- - ACEとは何か
- - ACEスコア判定とその結果
- - 支援につながる情報
このサイトは、現在の段階が完成形ではなく、今後も情報を更新し続けることを重視しています。サイトの立ち上げは、ACEサバイバーに必要な支援を広げる第一歩であり、今後さらなる進化を期待しています。
ACEとは?
ACE(Adverse Childhood Experiences)、すなわち逆境的小児期体験は、18歳までに経験する虐待や家庭における問題によって引き起こされるストレスやトラウマ体験です。具体的には、身体的虐待や心理的虐待に加えて、家庭内でのDVや精神疾患、依存症などが含まれ、これらの経験が後々の健康や人生の選択に重大な影響を及ぼすことが研究で明らかになっています。
ACEスコアを通じて、サバイバーが自らの体験を分析し、他者との共通点を見出す手助けをします。スコアは、特定の逆境体験に基づいて算出され、4以上のスコアを持つ人々は自殺未遂のリスクが12.2倍に上昇することが示されています。
ACEサバイバーの直面する課題
虐待を経験したACEサバイバーは、頼れる家族がいない場合が多く、その結果必要な支援に辿り着くのが困難になっています。また、本人が抱える生きづらさや自死への思いは、社会的な孤立を引き起こしがちです。
Onaraは、既存の制度を利用し、孤独感を軽減する方向での支援を試みています。「明日へのヒント」があれば、彼らは自分の経験を語り合い、情報を交換し、新しい可能性を探ることができます。このようなつながりが、ACEサバイバーにとって大切だと考えています。
浸透する虐待の実態
日本では、毎年20万人以上の子どもが児童虐待を受けているという衝撃的な現実が存在しています。そしてその多くは、教育虐待や無視、暴力に起因するものです。これらの経験は、目に見えない虐待であっても、心に深い傷を残し、長期間にわたって影響をもたらします。
Onaraは、虐待を受けたすべての子どもたちが「生きてきて良かった」と思える社会を実現するために、一貫したサポートを続けています。代表理事の丘咲つぐみさんは、虐待のトラウマに光を当てることが重要だと考えており、現在クラウドファンディングで関連する映画制作を進めています。
おわりに
ポータルサイト「明日へのヒント」は、ACEサバイバーが自らの経験を理解し合い、少しでも前向きに生きていけるための拠り所となることを願っています。このサイトをきっかけに、孤独を感じる方々がつながり、新たな一歩を踏み出す助けになれば幸いです。自分自身の生きづらさに悩む方も、ぜひこのサイトに訪れてみてください。あなたの声を聞く場所がここにあります。