スマートポールで地域活性化！広域高速Wi-Fiと監視カメラの実証実験結果が明らかに

千葉県館山市北条海水浴場において、地域活性化を目的としたスマートポールの導入に向けた実証実験が行われました。この実験では、広域高速Wi-Fiの整備と監視カメラの設置による効果検証を実施。地域課題の解決と持続可能なまちづくりを目指し、地域DX化の推進を図る取り組みです。

広域高速Wi-Fi：利用者の満足度は高いものの、課題も浮上

実験では、観光客や地元住民に無料で利用できる広域高速Wi-Fiの快適性や利便性を検証しました。アンケート調査の結果、接続のしやすさや通信速度に対する満足度は80％以上と高いことがわかりました。しかし、利用者全体の認知度が低く、セキュリティへの不安を感じている人も多く、課題も見えてきました。

監視カメラ：防犯効果は期待できるものの、環境への配慮も重要

スマートポールに設置された監視カメラは、水難事故や迷子発生時の対応、地域住民の安全確保などに役立つことが期待されています。実験期間中は、機器の故障もなく正常に作動し、台風などの悪天候にも耐えうる設計であることが確認されました。また、水上オートバイの事故などが発生せず、周辺エリアの防犯に貢献した可能性も示唆されています。一方で、カメラのレンズに砂が付着するなどの課題も発生しており、環境への配慮が必要であることもわかりました。

地域DX化に向けた取り組みを継続

今回の実証実験で得られた知見を基に、DX通信株式会社は、地域DX化の推進に向けて、以下の取り組みを継続していくとしています。

広域高速Wi-Fiの認知度向上
利用者に対するセキュリティに関する理解促進
* 監視カメラの環境への影響に関する対策

地域活性化と安全対策、そして持続可能な社会の実現に向けて、スマートポールの活用はますます重要になっていくでしょう。