ORIGINAL Inc.と博報堂が手を組み新たな体験価値を創造する「JAPAN by Time Out」始動

「JAPAN by Time Out」始動

ORIGINAL Inc.（東京都渋谷区）が運営する「タイムアウトジャパン」は、株式会社博報堂（東京都港区）と共同で、日本文化を発信し新たな体験価値を提供するプロジェクト「JAPAN by Time Out」を始めると発表しました。このプロジェクトは、ここ数年の間に変化した旅行の目的に着目したもので、単なる観光地巡りにとどまらず、その土地の生活を知り、地域に根ざした文化体験を重視しています。

体験に対するニーズの高まり

近年、旅行者は観光地やSNS映えスポットだけでなく、「その土地での過ごし方」に強い関心を寄せています。すなわち、本物の日本文化や地域独特の日常的な体験へのニーズが高まっているのです。このニーズに応えるために、ORIGINAL Inc.と博報堂がタッグを組み、「JAPAN by Time Out」を立ち上げることになりました。

共同の取り組み

ORIGINAL Inc.は、タイムアウトジャパンを拠点に、地域に密着したシティガイドの制作や情報発信において、国際的な視点と地域に根ざした編集力を持っています。一方、博報堂は、豊富なネットワークと生活者目線のクリエイティビティを活かし、この事業における達成を目指します。両者の強みを活かしたクリエイティブチームを構築し、様々な方法で日本の文化を発信します。

具体的な活動内容

具体的な取り組みの一環として、タブロイドマガジン『Time Out Japan Magazine』が2025年10月31日に創刊されます。このマガジンは、旅と日常の新たな視点を提供し、都市と地域、日本と世界を結びつける役割を果たします。内容は、旅、食、街、アート、人々のストーリーを刺激的に描き出します。発行は隔月で、プリント版とデジタル版が用意され、全国の空港やホテル、観光案内所でも配布されます。

また、「タイムアウトマーケット大阪」では、食だけでなくアートや音楽など多様な文化体験を提供する企画展開も行われます。このマーケットは、日本独自の文化の魅力を広めるための重要な場となるでしょう。

地域との連携とグローバルプロモーション

今後、博報堂の地域のグループ会社や地方自治体とも連携し、メディア、SNS、IP連携、コミュニティの活用を通じて、日本各地での体験価値を向上させるコンテンツの開発を進めていきます。

これにより、日本の文化や地域の魅力を多様な観点から発信し、観光地としての価値をより一層高める活動が期待されています。地域に根ざしたユニークな体験が、国内外の多くの人々に新しい発見を提供することでしょう。

タイムアウトの歴史

「タイムアウト」は1968年にロンドンで創刊され、地域に密着したガイドとして独自の地位を確立しました。現在では、333の都市、59の国、14の言語に展開されています。タイムアウトマーケットは、フードとカルチャーが融合した巨大なフードマーケットとして世界中で人気を博しています。

これらの要素を融合させ、「JAPAN by Time Out」がどのように日本の文化と体験を世界に発信していくのか、今後の展開に注目です。