20代正社員調査：尊敬する職場の先輩が持つ魅力とは

職場での「推しの先輩」に関する調査

株式会社ジェイックが実施した調査によると、20代の正社員の65%が職場に尊敬や憧れを感じる先輩がいると答えています。この調査は、同社の就職支援サービスを利用し正社員として就職した20歳から29歳の若者を対象に行われました。調査期間は2024年7月9日から9月11日までで、回答者数は120人でした。

調査結果の概要

「推しの先輩」とは、仕事で尊敬や憧れを抱く先輩を指し、上司は含まれません。結果によれば、職場に推しの先輩がいると回答した人の大多数は、直属の先輩だと確認され、具体的には64.1％が「直属の先輩」と回答しました。また、推しの先輩の年齢層がどのように分布しているかも興味深いデータです。30.8％が「25～29歳」と回答し、20.5％が「30～34歳」としました。

先輩の魅力を支えるポイント

調査では、推しの先輩の魅力についていくつかのポイントが挙げられています。人柄に関しては、最も多く挙げられた回答が「優しい」「面倒見がいい」というもので、これには69.2％が同意しました。「話しかけやすい」と感じる人も61.5％に上ります。

仕事における評価では「周りから信頼されている」という意見が64.1％、「知識が豊富」という回答が53.8％で続きました。これらは、若手社員が先輩から学んだり影響を受けたりするときの重要な要素となっています。

推しの先輩がもたらすメリット

また、推しの先輩がいることでどのようなメリットを感じているかについても質問が行われました。「先輩のようになりたいという目標ができる」との回答が67.9％に達し、次いで「安心して働くことができる」が53.8％、さらに「悩みを相談できる」が35.9％となっています。これらの結果から、推しの先輩の存在は職場環境の向上に寄与していることが窺えます。

組織における役割

株式会社ジェイックの執行役員である東宮美樹氏は、今回の調査結果について「近い年齢の先輩が持つ影響力は大きく、メンターのような存在として若手社員にとって大切な目標となる」と述べています。また、先輩のネガティブな意見が後輩に与える影響についても触れ、若手社員の定着や成長にはポジティブな先輩の支えが不可欠であることを強調しました。