新作小説『美しすぎた薔薇』の全貌
新潮社から7月29日に発売される『美しすぎた薔薇』は、著者くわがきあゆが放つ、愛と狂気が織り成すサスペンス小説です。本作は、デビュー作『焼けた釘を刺す』や、同著の受賞作『レモンと殺人鬼』に続く一作であり、またしても衝撃のどんでん返しを期待させる作品となっています。
『レモンと殺人鬼』からの期待と新たな挑戦
くわがきあゆは、デビュー作の『焼けた釘を刺す』で注目を集め、続く『レモンと殺人鬼』では第21回「このミステリーがすごい!」大賞・文庫グランプリを受賞しました。多くの読者に息をのむような展開を提供した著者だけに、新作『美しすぎた薔薇』にも高い期待が寄せられています。
本作では、主人公の竜守令祥が2歳年上のSE工藤三鷹に憧れる姿から物語が始まります。彼は工藤に強く影響を受け、彼の服装や発言、行動までもを真似し始めます。しかし、この単なる憧れがやがて狂気に変わっていく様子が描かれていきます。
物語の舞台と展開
令祥は同じマンションに引っ越し、工藤の近くで生活することになってから、衝撃的な殺人事件が発生します。この事件は、捜査一課の静川が初めて取調べを行う場面から始まり、ストーカー被害が絡む事件として捜査が進展していきます。静川の捜査を通じて浮かび上がるのは、完黙を続ける男と彼の周囲で起きた不気味な死です。愛情が恐怖に変わる瞬間が描かれ、読者は次第にその深淵に引き込まれていきます。
登場人物たちの強烈なキャラクター
本作に登場する人物は、全員に何らかのクセがあり、個性的なキャラクターが織り無ぎられています。彼らの行動や心理が作品全体に大きな影響を与え、密接に絡み合った人間関係がサスペンスを一層引き立てています。それぞれのキャラクターの狂気が精緻に描かれ、読者は物語の進行に伴い、驚きや緊張を覚えることになります。
最後に
『美しすぎた薔薇』は、くわがきあゆの独特な視点と緻密なストーリーテリングによって、まさに息を呑むサスペンスが展開されます。この作品を手に取ることで、独特な緊張感とどんでん返しを堪能できることでしょう。定価825円で新潮文庫より刊行される本書は、これからのサスペンス小説の新たな金字塔となること間違いなしです。
詳細は
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