漫画家の創作を支える新たなAIサービス
エンドルフィン株式会社(本社:東京都港区)と株式会社SUPERNGINE(本社:韓国)は、2025年2月28日に東京の永田町で開催された「早春の会」にて、漫画家の個性と著作権を守る新サービス「ピュアモデルAI」の詳細を発表しました。この取り組みは、漫画家がより自由に、安心して創作を行える環境を提供することを目指しています。
ピュアモデルAIの機能と特徴
多くの生成AIは、他の権利者の絵柄を学習してしまうため、オリジナルの作風が失われる危険性があります。対照的に、「ピュアモデルAI」は特許出願中の独自の学習方法を採用し、契約した漫画家のデータのみを特化して学習するため、著作権侵害のリスクを回避します。具体的には以下の特徴を持つサービスです:
- - 漫画家の許可がない限り画像を生成しない
- - 学習後の成果は漫画家自身がコントロール
- - 契約した漫画家のデータ以外は学習させない厳格な管理体制
このように、ピュアモデルAIは漫画家が創作活動に専念できる安全な環境を提供します。
ピュアモデルAIの利用手順
「ピュアモデルAI」を使った作品制作の流れは次のようになります:
1.
専用AIモデルの構築:契約した作家の既存作品や画像データに基づき、オリジナルの絵柄を再現するAIモデルを構築します。
2.
作品制作:作家から提供された詳細設定やキャラクターシートをもとに、ピュアモデルAIを使用して作品を制作します。
3.
素材の活用:作家自身が持っている背景や素材の写真を利用することも可能です。
このプロセスにより、ピュアモデルAIは効率的な制作をサポートし、漫画家が創造的な作業に集中できるようにします。
商品ラインナップ
「早春の会」では、ピュアモデルAIに基づいた商品ラインナップも発表されました。
1.
リマスタリング:過去の漫画作品を現在の絵柄でリマスターしたり、原稿の復元を行うサービスです。
2.
サブスクサービス:個人のWebtoon作家向けに、月額制でメインキャラクターの生成が試せるサービスを提供予定です。
3.
メインキャラクター限定制作:複数の作品を手掛けるWebtoon作家向けに、効率的にキャラクターを制作するサービスです。
4.
フル制作:全制作工程をサポートするサービスで、最小契約話数は70話となっています。
企業情報
エンドルフィン株式会社
エンドルフィンは、「WEBTOON」の制作スタジオであり、質の高い作品を制作することに注力しています。特に、デジタルマンガ市場にいち早く参入し、多くのヒット作品を生み出しています。彼らのミッションは、感動を創り出し、巡らせることです。
株式会社SUPERNGINE
SUPERNGINEは、AI技術を用いて創作に必要な時間とエネルギーを削減する企業です。作家が自身の作品に集中できる環境を提供し、コンテンツ制作全般を手掛けています。
まとめ
「ピュアモデルAI」は漫画家の著作権を守りつつ、自身のスタイルで創作を行える新しい環境を提供します。今後の展開に注目が集まります。