セイコーグループ、全拠点の電力を完全再生可能エネルギーに移行

セイコーグループの挑戦

セイコーグループ株式会社は、持続可能な社会の実現に向けて、企業としての大きな一歩を踏み出しました。
2025年3月には、国内全拠点で使用する電力を実質的に100%再生可能エネルギーに切り替える方針を打ち出しました。この取り組みは、企業の社会的責任を果たすだけでなく、温室効果ガス削減の重要な一環として位置づけられています。

環境への配慮

現在、地球温暖化が進行する中、多くの企業が環境保護に取り組んでおり、セイコーグループもその流れにあわせて、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」を目標に掲げています。このビジョンには、脱炭素移行計画（Scope1,2）に基づいた省エネ施策が含まれています。

特に注目すべきは、太陽光パネルの設置やオンサイト及びオフサイトPPA（電力購入契約）の導入に加え、再生可能エネルギー電力契約への切り替えが進められている点です。これにより、電力の使用において一歩進んだ取り組みを実現しています。

電力のグリーン化

本社を置く東京都中央区を含むすべての国内拠点では、非化石証書の購入が行われ、これによって使用する電力は実質的に再生可能エネルギーから供給されています。その結果、年間を通じて約8.1万GWhという大規模な使用電力量は、すべて再生可能エネルギーに転換される運びとなりました。

この取り組みを通じて、年間で約3.4万トンの二酸化炭素排出量の削減が期待されています。これにより、企業としての環境意識を高め、持続可能な社会の実現に向けた貢献が期待されます。

今後の展望

セイコーグループは、2040年度中に海外を含む全拠点での電力100%再生可能エネルギー化を目指しています。この計画に焦点を当て、温室効果ガスの排出量削減を加速させる方針です。

世代を超える社員一人一人が、地球環境を考え行動することが、企業全体の持続的な成長には欠かせません。今後の進展が注目されるセイコーグループの取り組みは、多くの企業にとっても再エネ化のモデルケースとなるでしょう。