V2X対応EV充放電器『EXCEV』が新たな時代を切り拓く
株式会社指月電機製作所が開発したV2X対応のEV用充放電器『EXCEV(エクシーブ)』が、国際標準規格のCHAdeMO V2H Ver.2.1.1の認証を2023年12月5日に取得しました。この認証は、EV(電気自動車)と急速充電器間の統一されたインタフェースを提供するもので、電動車両の普及に向けた大きな一歩となります。
この新しい充放電器は、長年の電力マネジメント技術を基にしており、特に大容量の電気を工場のピーク電力をカットする目的や、災害時の非常用電源として利用することが可能です。今回の認証取得により、実際のフィールドでの実証試験が行えるようになり、量産化のプロセスをさらに加速させることが期待されています。
CHAdeMOとは?
CHAdeMOは、電気自動車用DC急速充電の国際基準で、EVと充電器間の連携を可能にするためのプラットフォームを提供します。この協議会の一員として、指月電機製作所は世界の充電インフラを支える重要な役割を果たしています。
EXCEVの使用例
EXCEVの利点は多岐にわたります。ここでは、商業施設や事業所向けの具体的な活用方法をご紹介します。
CASE1:商業施設
デパートやショッピングモールにEXCEVを設置し、EV専用駐車スペースを用意します。会員登録者のみ利用可能なスペースを設けることで、利用者にはスムーズな駐車を提供し、商業施設側も安定した電力供給によるコスト削減を実現します。これにより、他のピークカット施策と組み合わせることで、電気代の大幅な削減が可能になります。
CASE2:事業所
会社の駐車場にEXCEVを設け、従業員が通勤に使う車両から直接電力を供給します。具体的には、最大デマンド値を超えた場合に電力供給を行うことで、ピーク電力の管理と効果的なエネルギー利用を実現します。
会社の使命について
指月電機製作所は、創業以来、「電気エネルギーの効率的な活用」をモットーに、地球環境への配慮を忘れずに技術開発を進めています。脱炭素社会の実現に貢献するため、様々なエネルギー管理のソリューションを提供しています。特にフィルムコンデンサ業界では、電気エネルギーを効率良く運用するための多様な機能を提供しており、その技術を駆使した『EXCEV』は、電気の新たな可能性を示しています。
今後も私たちは、充電・放電技術を進化させ、カーボンニュートラルを実現するために貢献していく所存です。詳細については公式ホームページをご覧ください。公式サイト:
指月電機製作所