カラフル・ボード、ファッションAI「SENSY」で市場拡大を目指す資金調達

カラフル・ボードが資金調達、ファッションAI「SENSY」の発展を推進

国内の人工知能市場が活発に成長する中、AIベンチャー企業のカラフル・ボード株式会社は、1.4億円の資金調達を行いました。この資金は、同社が開発したファッション専門の人工知能「SENSY」のさらなる進化と市場投入に向けられます。

「SENSY」のについて

「SENSY」とは、ユーザーが自身のファッションにおける好みを分類することで、感性を学習する人工知能です。このAI技術は、2014年11月にリリースされ、現在では日本国内2465ブランド以上の提携ブランドと共に、多くのユーザーのファッションセンスを学び、まるで個人スタイリストのように商品を提案しています。

ユーザーの好みや感性の変化にも柔軟に対応できるため、トレンドに基づいた新しいスタイルを提案することが可能です。また、同社は慶應義塾大学や千葉大学と共同で、ファッションセンスを学習するアルゴリズムの開発を行い、米国特許の出願も済ませています。

実店舗での実証実験

今年3月、カラフル・ボードは「SENSY」を活用した実証実験を行いました。これは、実店舗で販売員のように商品の提案を行うことで、新しい買い物体験を顧客に提供することを目指しています。この取り組みにより、今後は人型ロボットや各社のECサイトへの「SENSY」の導入が計画されています。

このような革新的なサービスの導入によって、ユーザーはAIによるパーソナライズされた体験を享受できるようになります。従来のショッピングスタイルに変革が訪れることが期待されます。

未来のビジョン

カラフル・ボードは、「SENSY」を通じて、AIロボットがユーザーの代わりに情報を収集し、人々がそのロボットを介して知識や経験を共有できる世界を目指しています。ファッションにとどまらず、食、音楽、旅行、ヘルスケアなど、ライフスタイル全般にわたる人工知能の活用を進める考えです。

さらに、海外市場への展開も加速しており、現在は米アマゾン・ドットコム傘下のショップポップ・ドットコムやイタリアのユークス・グループと提携しており、韓国や台湾の企業との協力も視野に入れています。特に東南アジアへの進出を強化し、国際的な市場での存在感を高めています。