AI技術で建設業界の未来を切り開く
新潟県新潟市に本拠地を構える株式会社新潟人工知能研究所は、建設業界向けのAIソフトウェアを、同じく新潟県長岡市にあるオムニ技研株式会社と共同開発しました。この革新的なソフトウェアは、地盤調査や解析、構造計算といった施工作業を大幅に効率化することを目指しています。
高精度な自動杭配置機能
本ソフトウェアでは、設計図面に記載された柱芯やフーチング情報を高精度で読み取り、自動的に杭の配置計画を生成します。従来の手作業による杭配置計画は、熟練の技術者による努力が必要でしたが、この新しいシステムにより時間が最大で70%以上短縮され、現場作業員の負担も大幅に軽減されます。
特に、「要素自動配置技術」と名付けられたこの技術は、特許第7545679号として登録されており、その信頼性も証明されています。これは、設計者が手作業で行う必要がなくなり、設計の精度を高い水準で維持できることを意味します。
自動生成される追出し図
生成された杭伏図を基に、施工現場で必要な追出し図も自動的に作成されます。「追出し図」とは、各杭の座標情報や杭の種類、打設情報を視覚的に整理した図面です。このプロセスでは杭ナンバリングや杭間隔チェックの機能が組み込まれており、施工時のミスを削減します。
これにより、現場での測量・位置出しにかかる手間を大幅に軽減し、効率的な施工プロセスの実現に寄与します。
デジタル化の未来
このように、自社のAI技術を用いて建設業界のデジタル化を支える本ソフトウェアは、業界の効率性や安全性を向上させることを目指しています。将来的には杭打ちのナンバリング機能をさらに拡充し、各杭の識別や管理がより容易になるよう意図しています。
また、スマートフォンやタブレットを用いて施工状況をリアルタイムで確認できるようにすることで、現場作業員の作業効率が一層向上することが期待されています。
持続的な品質向上への取り組み
新潟人工知能研究所は、自社のAI技術を駆使しながらも、技術依存に陥ることなく、技術者が目で確認することの重要性を強調しています。このバランスを保つことで、今後も品質の向上を図りつつ、多様な業界におけるデジタル化ニーズに応えていく所存です。
企業情報
株式会社新潟人工知能研究所は、人工知能を活用したプロダクト開発に加え、企業が保有するデータの分析・レポーティングに力を入れています。さらには、教育機関との連携を通じてAI人材の育成を目指しており、地域に寄り添う企業としての価値を高め続けています。
新潟人工知能研究所の詳細は
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