レンチングが提携を通じてTENCEL™リヨセルの新たな可能性を開発
イタリアの老舗メーカーとの協業
レンチング・グループは、イタリアの著名ブランドMarchi & Fildi S.p.Aとともに、リサイクル天然繊維の品質向上に向けた革新的なプロジェクトを発表しました。これにより、リサイクルによる天然繊維が持つ不安定な品質問題に新たな解決策を提供しています。TENCEL™リヨセルを駆使することで、繊維廃棄物を高品質なプレミアムファブリックに転換することを目指しています。
このプロジェクトには、Marchi & Fildiの他にも、編物会社のMaglificio Maggiaや織工会社のDestro Fabrics、ニット衣類メーカーのMadivaが協力しています。彼らとのパートナーシップを通じて、リサイクル素材の品質や性能を向上させることができることが期待されています。
## TENCEL™リヨセルの特性
レンチングが提供するTENCEL™リヨセル - LF、LFH、A100は、メカニカルリサイクルされたコットン、シルク、ウールの特性を融合させたもので、柔らかさや加工安定性に優れています。特に、抗フィブリル化技術が用いられたTENCEL™リヨセル - A100は、鮮やかな染色効果を実現し、様々な用途に対応した高性能な生地を提供します。これらの特性は、品質が不安定なリサイクル繊維を使用する際に特に大きな利点となります。
## サステナビリティの追求
レンチングのイタリアのテキスタイルアカウントマネージャー、Carlo Coviniは、「ブランドはリサイクル原料の採用に際し、品質を維持することが重要」と語ります。「この革新的な繊維の開発は、リサイクル繊維の使用を促進するだけでなく、消費者が求める高級な品質を実現するための重要なステップです」。
レンチングのTENCEL™リヨセルは、高品質の生地を生み出すための新しい道を開いています。これにより、リサイクル原料の使用が増加し、持続可能なファッション業界の発展に寄与することが期待されます。
## いよいよ目の前に迫った展示会
このプロジェクトは、2025年7月8日から10日にフィエラミラノで開催される「ミラノ・ウニカ」において披露される予定です。商業的スケールでの幅広い適応が可能なさまざまな用途の紹介が行われます。
レンチングが目指すのは、循環型ファッションの確立であり、その実現には、革新的な素材とパートナーシップが不可欠です。異なるTENCEL™リヨセル繊維を駆使した高品質の生地は、サステナブルな未来に向けた一歩を示しています。
会社情報
- 会社名
- レンチングAG
- 住所
- Werkstrasse 2 Lenzing, 4860 Austria
- 電話番号
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