LGBTQ+旅行者の旅に関する最新調査が明らかにした現状
2026年7月23日、ブッキング・ドットコムが発表した「Travel Proud調査レポート」により、LGBTQ+の旅行者の意識や行動についての重要な実態が浮き彫りになりました。調査は、19の国と地域の13,331名のLGBTQ+旅行者を対象に行われ、旅行中のアイデンティティの公表に対する慎重さや不安の実情が明らかにされています。
アイデンティティの開示に対する慎重さ
世界のLGBTQ+旅行者の中で、旅行中に自身がLGBTQ+であることを公表しているのはわずか31%で、日本では9%の非常に低い割合です。この背景には、多くの旅行者が訪れたい場所へ行くために、アイデンティティを隠すことを選択する状況があると考えられています。実際、40%の旅行者が々自分のアイデンティティを明かさないことも選択しうると回答しています。
一方で、「カミングアウトしていない」旅行者においては、旅行中に不安を感じない割合が過半数に達しています。これは、環境に応じてアイデンティティを開示することがどのように影響を与えるのかを示唆しています。
旅行中の安全対策と不安感
調査結果は、LGBTQ+コミュニティの中でも、特にトランスジェンダーの旅行者が持つ特有の不安を反映しています。旅行者の44%が以前よりも多くの安全対策を講じていると回答し、信頼できる相手に自らの位置情報を共有することや、公共の場での愛情表現に周囲の状況を考慮することが挙げられました。特にトランスジェンダーの旅行者の中で、不安を感じる様子が多く見られており、その原因には性別によって設けられた施設の利用に対する懸念も含まれています。
AIと旅行業界の影響
最近の調査結果から、LGBTQ+旅行者のうち35%が、旅行計画にAIを利用していると報告しています。AIツールを使うことで、安心できる情報の収集や、LGBTQ+フレンドリーなスポットの発見が容易になるとともに、デリケートな質問について人に聞くのではなく、AIを選ぶ傾向も見受けられます。これは、旅行者が快適に安心して旅を楽しむ手助けとなる可能性があります。
旅行体験のポジティブな面
旅行中にポジティブな経験をしたと答えるLGBTQ+旅行者は82%に達し、望む呼称を正しく用いてくれる宿泊施設スタッフとの出会いや、インクルーシブな取り組みへの評価も見られました。特に、LGBTQ+フレンドリーな宿泊施設が広がっている実績があり、社会的な受容度は高まっています。調査を行った結果、66%がこの数年間での社会的受容の進展を実感していると述べています。
まとめ
LGBTQ+旅行者の旅は、楽しいものだけでなく、不安や葛藤とも向き合わなければならない現実が明らかになりました。ブッキング・ドットコムは、「Travel Proud」プログラムを通じて、旅行者が安心して旅を楽しめる環境作りに努めています。これからも多様性を受け入れ、すべての旅行者が自分らしく世界を楽しめることを促進し続けることが求められるでしょう。