ファンダムの感情を映し出す日本未公開ドキュメンタリー上映

新たな映画体験、オンラインドキュメンタリー上映

ウェブマガジンNeoLは、選りすぐりの日本未公開映画作品をオンラインで上映する新企画を開始しました。初回作品は、2018年にオーストラリアで上映されたドキュメンタリー『I USED TO BE NORMAL: A BOYBAND FANGIRL STORY』です。この作品は、日本語字幕付きで楽しむことができます。

このドキュメンタリーは、ボーイバンドへの情熱を持つ女性たちの物語を追っています。主人公らの言葉を通じて、彼女たちがどのようにボーイバンドと出会い、それが彼女たちの日常にどのような影響を与えているのかを描かれています。
「彼らに出会う前はノーマルだったのに！」と、1D（ワン・ダイレクション）に夢中な少女たちの姿は、共感を呼ぶこと間違いなしです。

女性たちの様々なストーリー

ドキュメンタリーの中では、異なる年代や背景を持つ4人のファンガールと彼女たちの物語が描かれています。例えば、64歳のスーザンは、ビートルズへの愛情を語り、女性への教育があまり評価されなかった時代を生き抜いてきた経験をシェアしています。また、33歳のダラは、自分が女性を愛しながらもなぜボーイバンドの存在が必要なのかを考える姿に共感を覚えます。

25歳のサディアは、ムスリムの価値観とボーイバンドへの魅力の間で葛藤し、16歳のエリフは、1Dからインスパイアを受け音楽家を志望する姿を思う一方で、親からの期待と自己の夢とのバランスに悩む姿が描かれています。

この作品の監督であるジェシカは、自身も1Dのファンガールであり、その情熱からこのプロジェクトを始めました。彼女は、出会った女性たちの物語を6年間にわたって追い続け、ファンダムの仲間を探す旅や自己を見つめなおす旅として描いています。

大人たちへのメッセージ

観客の多くは、ドキュメンタリーが描く生き生きとした愛情表現を見ているうちに、自分の心に眠っていた「ファンダム」の感情が目を覚ますことでしょう。また、ティーンエイジャーにとっては、今後の人生の支えとなる大切なメッセージを得ることができる作品です。

新たな体験を通じて、ファンダムが持つ意味やその影響、さらには未来の自己実現に向けた力を再認識できることを願っています。