愛媛県伊予市のクラウドファンディングプロジェクト
愛媛県伊予市は、猫と人が共存できる「猫のくらしを守るまち」を目指して、2024年7月1日から9月28日までの期間、ガバメントクラウドファンディング(GCF)を実施しています。このプロジェクトの目標金額は100万円で、寄付金は飼い主のいない猫たちを守るための施策に使われます。
猫の厳しい環境
飼い主のいない猫たちは、厳しい環境の中で生きています。繁殖力が強い彼らは、1年に2~4回、1度の出産で4~8匹の子猫を産むことが知られています。その結果、環境省の試算では、たった1匹のメス猫から3年後には2000匹以上に増えることもあります。しかし、飼い主のいない猫は、餌を求めてさまよったり、悪天候にさらされる中で生き延びなければなりません。実際、伊予市では年間で100匹以上の猫たちが命を落としているのです。
増え続ける猫たちは、彼らの生活の厳しさを増すだけでなく、鳴き声や糞尿といった問題も引き起こします。このため、無秩序な繁殖を抑えることが重要です。伊予市では猫の暮らしを守ることで、人と猫が共存できる環境をつくっていきます。
サポート施策
伊予市は、猫を不妊去勢するための手術費用の一部を助成する「伊予市犬・猫不妊去勢手術費補助金」を設けています。この制度は、伊予市民が県内の動物病院で手術を受けた場合の費用を補助するもので、2013年度から実施されています。
しかし、近年の動物愛護意識の高まりにより、補助金の申し込みが増加しており、予定件数に達してしまうことが多くなっています。このため、クラウドファンディングによる寄付が非常に重要な役割を果たします。これにより、より多くの猫が助けられることが目指されています。
寄付の活用方法
寄付金は、猫の不妊去勢手術費補助金に充てられます。もし目標金額に達しなかった場合でも、寄付金は補助金に活用される予定です。また、目標金額を超えた場合は、伊予市ふるさと応援基金に蓄えられ、今後の活動に活用されることになります。
市民の皆様からの温かい支援を呼びかけています。寄付はふるさと納税の対象となるため、自己負担額が2000円で可能です。お礼の品はありませんが、寄付された方には寄附金受領証明書が送付されます。
伊予市長からのメッセージ
伊予市長の武智邦典氏は、このプロジェクトへの理解と支援を強く呼びかけています。猫と人が共に過ごす幸せな社会を実現するために、皆様からの寄付が必要不可欠です。猫の不幸な命を減らし、私たちと猫がより良い関係を築いていけるよう、多くの方々のご協力をお願いします。
伊予市での取り組みが、猫たちの未来を守り、地域社会全体の暮らし向上につながることを期待しています。支援の詳細や寄付の申し込みは、公式サイトをご覧ください。