叡啓大学が挑む新たな地域貢献の形
広島市中区に位置する叡啓大学では、学生たちが主体となり、地域貢献を目指す多様なプロジェクトに取り組んでいます。その中から、マツダ財団の支援を受けることが決まった3つの学生団体が注目を集めています。これらの団体は、社会に対して積極的に貢献する姿勢を持ち、具体的な実践を通じて自己成長を目指しています。
支援を受けた団体
Limonátta(リモナッタ)
卒業生の藤山実咲さんが設立した「Limonátta」は、「システム思考」や「デザイン思考」を基盤に、地域社会の課題解決に取り組みます。特に、学生が安心して学べる居場所を作り、有償ボランティア活動を通じて実践的な経験を得ることを重視しています。将来的には、非営利法人化を目指し、若い世代への知識の継承にも力を入れていく計画です。
into
4年生の前田脩人さんが設立した「into」は、「言葉にする」ことをテーマにしたワークショップを展開しています。昨年度は広島市内の古民家カフェや中学校で13件のワークショップを実施し、多様な環境に合わせた活動を行っています。参加者が自分を演じることなく楽しめる時間を提供することで、豊かなコミュニケーションの場を生み出すことを目指しています。
koko ilo(ココイロ)
性教育やメンタルヘルス支援にフォーカスした「koko ilo」は、豊かな教育環境を提供するためのユースクリニックの設立を推進しています。この団体では、性感染症や偏見に対する教育を行い、地域の専門職・市民と協力して「相談しやすい文化」を育てることを目指しています。また、このプロジェクトは、最終的に日本全体の性教育を見直す革命的な試みでもあります。
贈呈式
2025年4月18日には、マツダ本社にて採択された団体の贈呈式が行われ、その際には目録が贈られました。これにより、スキルや理念を実践に活かすフィールドが確保され、各団体の活動が一層促進されることが期待されています。
大学の学びを活かした地域貢献
叡啓大学の学生たちは、それぞれのプロジェクトを通じて、大学で得た知識や経験を地域に還元することに取り組んでいます。単なる学びの場でなく、社会の一員としての役割を果たしながら、自身の成長やスキル向上を目指す姿勢が見られます。認識が深まることで、より多くの学生たちがこのような活動に参加したいと考えることでしょう。
このように、叡啓大学の学生団体は地域貢献と自己成長を同時に実現するための力強い実践を行っています。これからの活動がどのように発展していくのか、大いに期待されます。