地域を代表する菓子製造販売「お菓子の昭栄堂」がPride Fundからの支援を受ける
宮崎県都城市に位置する株式会社お菓子の昭栄堂は、長い歴史を持つ和洋菓子の製造販売会社であり、今年、事業承継をテーマとした「Pride Fund」からの出資を受けることとなりました。この出資は、地域の食品文化を守り育てるための重要な一歩として位置づけられています。
Pride Fund設立の背景と目指すもの
イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ株式会社(IGPVP)、J.フロント リテイリング株式会社(JFR)、そして日本政策投資銀行(DBJ)の共同のもとで設立されたPride Fundは、地域中小企業の事業承継をサポートすることを目指しています。特に、日本の食文化を中心に、地域の特性を活かした事業を支援することがこのファンドの理念です。
今年3月に設立された本ファンドは、地域企業の発展に寄与すべく、情報収集を始めました。昭栄堂もその中に位置し、経営の向上と販路拡大に向けた新たなパートナーシップを築くことができると判断されたのです。
昭栄堂の成り立ちと成長
昭栄堂は、1901年に創業され、100年以上にわたり地域に根ざした菓子製造を行ってきました。特に無添加で素材を活かした素朴な味は、多くの顧客から支持されています。最近では、スーパーマーケットや空港店舗での販売も行うなど、卸売り市場への拡大を図り、年商もまた1億円から3億円以上に成長しています。その背景には、代表取締役の遠武憲明氏が掲げた売上拡大の戦略がありました。
出資による期待される支援内容
Pride Fundの支援を受けることで、昭栄堂は次のステップへの挑戦を行うことが可能になるでしょう。具体的には、
JFRグループの広範囲なネットワークを利用し、営業活動を強化することが期待されています。
既存商品の新たな販売チャネルを開発し、ギフトセットや新パッケージデザインを通じて市場拡大を図ります。
地域を代表する九州土産等、新たな商品を開発することが検討されています。
人材の充実を図り、経営の安定化を目指します。
これらの施策を推進することで、昭栄堂は九州の銘菓としての地位を確立し、持続的な成長を目指すことになります。
地域貢献への繋がり
この出資は、単なる資金提供に留まらず、昭栄堂が地域の誇りとして成長を続ける上での重要なステップとなります。地域企業の活性化を図ることは、地域社会全体にとっても朗報です。Pride Fundは、今後も地域に根ざした企業の発展を支援するとともに、日本全体の経済活性化に寄与することを目指しています。
結論として、昭栄堂の取り組みは、地域の食文化を大事にし、それを未来に繋げる重要な役割を果たしていくことが期待されると言えるでしょう。これからの成長が楽しみです。