2026年卒業予定の大学生が選ぶ就職人気企業ランキングを発表
株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソースが行った調査によると、2026年卒業予定の大学生が選ぶ「就職人気企業ランキング」が発表されました。この調査は1978年から行われており、今回で48年度目を迎えます。全体で5,344名の大学生、大学院生が回答し、文系男子、文系女子、理系男子、理系女子においてそれぞれの人気企業が明らかになりました。
調査結果の背景
2024年からのインターンシップのルール変更により、企業が学生情報を採用活動に活かせるようになりました。これは企業にとって、学生との早期接点を持つことが可能になり、就職活動が一層活発化しています。特に好業績を上げている大手企業や、働き方改革を進める企業は学生からの支持を集めやすい傾向にあります。この状況が、新卒採用における企業の採用意欲を高め、売り手市場を生んでいます。
文系男子ランキング
文系男子のランキングでは、伊藤忠商事が6年連続で1位を獲得しました。続いて、三井物産、住友商事、丸紅、三菱商事が上位を占めています。総合商社はその幅広い事業領域と国際的な活躍の機会から根強い人気を誇ります。また、金融機関も高評価を得ており、三井住友銀行や三菱UFJ信託銀行などがトップ10に名を連ねています。
大手金融機関の強み
金融機関は、新NISA制度の普及や国内M&Aの増加に伴い好業績を上げており、若手社員の待遇改善も進めています。特に、初期配属を確約する採用コースが人気を集め、多くの学生が関心を持っています。
理系男子ランキング
理系男子においても、伊藤忠商事が1位を獲得。続いて、三菱商事、丸紅が上位に名を連ねる中、トヨタ自動車が4年ぶりにトップ10に返り咲きました。理系分野においても、総合商社の地位は揺らいでいません。
文系女子ランキング
文系女子のランキングでは、丸紅が初の1位に輝きました。伊藤忠商事や住友商事が続き、女性が安心して長く働ける環境を重視する傾向が強いことが見受けられます。また、大手金融機関や航空業界も人気です。
理系女子ランキング
理系女子では、丸紅が連続1位を獲得し、森ビルやNTT都市開発も上位に顔を出しています。サポート体制や職場環境が良好な企業が引き続き支持を受けています。
結論
この調査を通じて、日本の就職市場の変化が明らかになりました。企業の採用環境は厳しさを増しており、学生にとっては選択肢が多くなっています。また、企業側も優秀な人材を確保するために、さらに魅力的な環境を整えていく必要があります。激化する競争の中で、今後も就職市場がどのように変わっていくのか、注目が集まります。
会社概要
株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソースは、東京都文京区に本社を構える企業で、1997年に設立されました。人材開発事業や新卒メディア事業を中心に、様々なサービスを提供しています。詳しい情報は公式ウェブサイトをご覧ください。