日本の夏を彩る「夏フェス」が今年も全国各地で賑わっています。しかし、炎天下の中で行われるこのイベントには、参加すること自体が厳しいと感じる若者も増えています。近年の猛暑が影響しているのか、10代の高校生を対象にした調査では、実に15.4%の若者がアーティストのライブを「映像で見たい」と回答しました。この結果から、ライブやフェスに対する若者の意識が変わってきていることが浮き彫りになりました。
この調査は、マーケティング情報サイト「放課後NEWS」によるもので、全国の15歳から20歳の男女273名を対象に実施されました。若者たちの意見の中で最も多かったのは、やはり「暑いから」「熱中症になりたくないから」というもの。このような健康面の懸念が、映像での視聴を選ぶ理由の一つとして挙げられています。
さらに、映像での視聴が好まれる理由として「良いアングルで見られるから」や「何度も再生できるから」といったコメントも目立ちました。ライブ会場での遠い席よりも、近くで高画質の体験ができる映像を選ぶことが、今の若者には魅力的に映っているようです。その反面、熱気あふれる生の臨場感を味わいたいとの意見も多く、実に84.6%の若者が「生で見たい」と回答しています。
「生の迫力や熱量は、映像では味わえない」という声も多く、特に「生歌を聞けることこそが醍醐味」と感じる層も存在しています。生で見ることで得られる臨場感や音の振動は、まさに音楽体験の醍醐味と呼べるでしょう。
一方で、大型フェスで多くの人々が一斉に移動する中で感じる疲れやストレスが、映像に逃げたくなる要因ともなっています。「人混みが苦手」、さらには「退場にかかる時間がイライラする」といった声も寄せられ、ライブオンライン視聴の選択肢がますます便利に感じられるようです。
映像でのライブ視聴が進化し、より多くの選択肢が提供される今、若者たちはどのように音楽を楽しんでいるのでしょうか。放課後NEWSでは、この調査結果の詳細を公開中です。興味を持たれた方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
このように、エンタメを楽しむスタイルが変化している現状に、企業やアーティストも注目する必要があるでしょう。さらに、この調査を行った「株式会社ワカモノリサーチ」は、全国の高等学校や若者との強いネットワークを活かし、ユニークなマーケティングリサーチを行っています。興味のある方は、ぜひ彼らに相談してみてはいかがでしょうか。