2025年文藝春秋電子書籍ベスト10が発表!
文藝春秋から発表された2025年の電子書籍ベスト10が注目を集めています。約8000点の書籍からダウンロード数に基づいて集計されたこのランキングでは、さまざまなジャンルの作品が名を連ね、読者の興味を引いています。
文芸・ノンフィクション部門のランキング
まずは文芸とノンフィクションの部門におけるランキング結果をご紹介します。以下がそのトップ10です。
1.
世界秩序が変わるとき新自由主義からのゲームチェンジ(齋藤ジン)
2.
コンビニ人間(村田沙耶香)
3.
22世紀の資本主義やがてお金は絶滅する(成田悠輔)
4.
青い壺(有吉佐和子)
5.
西洋の敗北日本と世界に何が起きるのか(エマニュエル・トッド/大野舞・訳)
6.
亡霊の烏(阿部智里)
7.
容疑者Xの献身(東野圭吾)
8.
葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午)
9.
時をかけるゆとり(朝井リョウ)
10.
世界一流エンジニアの思考法(牛尾剛)
この中で特に注目すべきタイトルは、1位に輝いた『世界秩序が変わるとき新自由主義からのゲームチェンジ』です。この本は、トランプ政権下で変動した世界情勢を背景に、日本に訪れたチャンスを語っています。著者の齋藤ジン氏は、世界的な投資家であるジョージ・ソロスを顧客として持ち、多くの経験を基に鋭い視点を提供しています。
次に、2位の『コンビニ人間』は、36歳未婚の主人公が「普通」とは何かを問いかける物語です。村田沙耶香さんは、10年間もこの作品がランキングに名を連ね続けたことに感慨深く、読者に向けた特別コメントを寄せています。この作品は44の国と地域で翻訳されるなど、国際的にも高い評価を受けています。
3位の「22世紀の資本主義」もまた、経済学者成田悠輔氏の独自の視点から描かれた未来予測が特徴的で、現代社会への深い考察が織り込まれています。このように、今回のランキングは読む者に多くの示唆を与える内容となっています。
コミック部門のランキング
続いて、コミック部門の結果に目を向けてみましょう。こちらも秀逸な作品が揃っています。
1.
俺、勇者じゃないですから。VR世界の頂点に君臨せし男。転生し、レベル1の無職からリスタートする(心音ゆるり・原作、伊咲ウタ・漫画)
2.
竜馬がゆく(司馬遼太郎・原作、鈴ノ木ユウ・漫画)
3.
勇者様、昨夜もお楽しみでしたね。(おちR)
4.
やまとは恋のまほろば(浜谷みお)
5.
ラピスの心臓(羽二重銀太郎・原作、路那・漫画)
6.
不遇令嬢の華麗なる逆転
7.
とびだせ!つづ井さん(つづ井)
8.
小隊(砂川 文次・原作、柏葉 比呂樹・漫画)
9.
旅は愛いもの甘いもの(ももしろ・原作、三月トモコ・漫画)
10.
幸せになりたいマサムネ君(ヨネマイ)
特に注目を集めているのが1位の『俺、勇者じゃないですから。』です。この作品は、VR世界を舞台にした異色のストーリーで、最新巻では新たなキャラクターが登場し、読者の期待が高まっています。
2位の『竜馬がゆく』は、司馬遼太郎氏の名作を漫画化したもので、歴史的な背景を新たな視点で描いています。3位の『勇者様、昨夜もお楽しみでしたね。』は、キャラクターの魅力が溢れる作品で、多くのファンを引き付けています。
今後の展望
また、コミックサイト「Seasons」が1周年を迎えたことも朗報です。オールジャンルの作品を取り扱い、今後も新たな作品を提供していくとのことです。引き続き、読者を楽しませるコンテンツの充実を図っているようです。
2025年の文藝春秋電子書籍ベスト10は、文芸、ノンフィクション、コミックとジャンルに分けて多彩な作品が揃い、読者の関心を引きつけ続けることでしょう。これからも新しい文学やコミックとの出会いを楽しみにしたいですね。