万葉の世界復活を目指す植樹イベント
奈良県の明日香村で行われる植樹イベントは、地域のアイデンティティを大切にした取り組みとして注目を集めています。このイベントは、三重県松阪市に本社を置くバイオマスパワーテクノロジーズ株式会社が、NEDO「エネルギーの森」実証事業の一環として、6月17日に実施します。この取り組みの主な目的は、万葉集の舞台である明日香村の魅力を若い世代に感じてもらい、彼らが地域への愛着を深める機会を提供することです。
植樹のテーマ「万葉の世界を取り戻す」
イベントのテーマは「万葉の世界を取り戻す」であり、参加者は万葉集に登場する樹木の一つ、成長が早くてシカなどの獣害に強いセンダンを植えます。これは未来に万葉の世界を体現する森を育てていくための重要な第一歩です。また、植樹が行われる土地は休耕地であり、地域の休耕地対策にも寄与します。
参加する地元中学生は、単に樹木を植えるだけではなく、植樹を通じて地域の文化や環境に対する理解を深める貴重な経験を得ることができます。これにより、彼らは万葉集の精神を体感し、地域コミュニティのためにどのように貢献できるかを考えるきっかけとなります。
美しい景観を守る配慮
さらに、植樹された幼木を獣害から守るために設置されるネットは、明日香村が目指す世界遺産登録にふさわしい景観に配慮した色を選んでいます。地域の特色を大切にし、高い景観維持を重視した取り組みがなされています。
植樹イベントの詳細
イベントは2025年6月17日(火)14:00から15:00まで、奈良県高市郡真弓の地内で開催されます。参加費は無料で、参加者は汚れてもよい服装や手袋、スコップ、帽子、水分を持参する必要があります。また、当日の様子はドローン等で撮影され、広報活動に利用されることがあります。
バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社の目指すもの
バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社は、約4,000ヘクタールの社有林を所有し、林業と再生可能エネルギーを結びつけた「エネルギーの森構想」を推進しています。未利用の資源を活用しながら、地域経済と環境保全の両立を図る持続可能なモデルを確立し、およそ40年以上の歴史を持つ会社です。
今後も同社は、持続可能な脱炭素社会の実現に向けた取り組みを続け、地域の林業を支え、経済復興に寄与していく方針です。これからの活動に注目が集まります。
お問い合わせ
このイベントに関する詳細については、バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社に連絡することができます。三重県松阪市小片野町にある本社にお問い合わせください。電話番号は0598-67-2561です。手札:林業イノベーション事業部の林 宙氏または経営管理部の藤川 晴美氏までお願いいたします。