東欧出身の奏者たちが贈る音楽の夜、日経ミューズサロンで開催

東欧音楽の流れを感じる一夜

2025年2月4日、東京都千代田区の「日経ホール」で、魅力的なコンサートが開催されます。スロヴァキア出身の弦楽器奏者ヘンリ・タタルとルドヴィート・カンタ、さらに日本が誇るピアニスト酒井有彩による三重奏が、ドヴォルザークの名作「ドゥムキー」をはじめ、様々な作品を披露します。

参加アーティストのプロフィール

ヘンリ・タタル（Henri Tatar）

スロヴァキア出身の若きヴァイオリニストであり、スロヴァキアコンセルヴァトリー・コンクール入賞の実績を持つ。ハンガリーの名ヴァイオリニストに指導を受け、フランスではメニューイン財団オーケストラのコンサートマスターを務めた経歴を持っている。現在は仙台フィルハーモニー管弦楽団で活動している一方、スロヴァキアと日本の文化交流にも尽力している。

ルドヴィート・カンタ（Ludovit Kanta）

同じくスロヴァキア出身のチェロ奏者。プラハ音楽アカデミー在学中にスロヴァキア・フィルの第一ソロチェリストとして名声を得る。その後、日本に来てオーケストラ・アンサンブル金沢の首席チェロ奏者を務め、多くの著名オーケストラとの共演を経験。令和5年春には外国人勲章旭単光章を受賞し、国際交流に貢献している。

酒井有彩（Arisa Sakai）

ピアニストとして多くの賞を受賞している才媛。四天王寺高等学校を卒業後、ベルリン芸術大学に進学しついにドイツ国家演奏家資格を取得。彼女は国内外でソリストとしての活動のみならず、室内楽奏者としても評価されており、音楽界で広く知られている。

プログラムの魅力

今回のコンサートで演奏されるプログラムは、R.シューマンのロマンスやC.シューマンによる変奏曲、ブラームスのハンガリー舞曲集、マルティヌーの二重奏曲、そしてドヴォルザークの「ドゥムキー」と、非常に多彩です。それぞれの作品は、東欧とドイツ・ロマン派の音楽の交流を反映しており、三者の音楽性が融合することで、独特の化学反応が生まれます。