リングローが実現したAIチャットボット導入の意義と効果
リユースPCブランド『R∞PC』を展開している、リングロー株式会社(東京都豊島区)は、2026年5月1日より、Microsoft Copilot Studioを活用した社内向けAIチャットボット「Ringrow総合窓口」の運用を開始しました。この取り組みは、社内の問い合わせ対応をAI化することで、業務の効率化を図るものです。
課題の解消と業務の迅速化
日常業務において、社員はしばしば小さな確認を必要とします。「稟議のルールは何だっけ?」や「この申請、誰に確認すればいいのか?」といった疑問は、一見小さなものであっても、業務の停滞を招く要因となります。
特に中小企業においては、
- - 専任のヘルプデスクが存在しない。
- - 社内情報が特定の社員に依存しがちである。
- - 誰かに質問することが心理的にハードルになる。
このような状況が珍しくありません。リングローは、こうした誰に聞けば良いのか分からない状況を解決するためにAI窓口の導入を決定しました。「?や!」が社内で蔓延することなく、業務を円滑に進められる環境を整えたいと考えたのです。
AIによる効率的な情報提供
「Ringrow総合窓口」は、Microsoft Copilot Studioを用いたAIチャットボットで、社内のさまざまな情報に即座にアクセスできるのが特徴です。主な利用シーンには、-
- - 稟議や申請フローの確認
- - 社内制度や福利厚生に関する問い合わせ
- - 担当部署や担当者の確認
- - 過去の問い合わせ内容の再確認
- - 社内ルールの検索
などが含まれます。
このAI窓口は、人事・労務系の問い合わせを中心に運用が開始され、随時、その機能や情報を更新しています。また、利用者が感じる疑問に迅速に対応することを目指しています。
人が動き続けるためのインフラ
リングローはこのAI窓口を「単なるFAQツール」ではなく、社内における最初の相談先と位置付けています。メインの目的は、従業員の行動を妨げる要因を取り除き、スムーズな業務運営を実現することです。
中小企業で特に問題視されるのが、個人に帰属する情報の偏りや確認にかかる時間です。こうした状況を改善すべく、リングローは「人が止まらない」状態を維持するためにAIを採用しています。
データの活用と今後の展開
リングローでは、AI窓口の運用を通じて得られた問合せログを分析し、社員がつまずくポイントや理解しづらい制度、情報の偏りを可視化することを目指しています。これにより、社内制度や業務の改善にもつなげる方針です。専任のAIチームや大規模な開発体制を持たない中小企業でも実践的に運用できるモデルを追求し、さらなる業務最適化を進める予定です。
無駄を減らし生産性を向上
リングローは、リユースPC事業を通じて「まだ使えるものを、長く」という価値観を体現してきましたが、今回のAI導入も同様に「人の時間」という貴重なリソースを無駄にしないための取り組みです。「人が止まらない」「情報が滞留しない」環境を整え、業務をスムーズに運営できる体制を整えていくことが求められています。今後も、リングローはAI活用の新たな可能性を探求し続ける姿勢を貫いていくことでしょう。
会社概要
リングロー株式会社は2001年に設立され、2026年7月には創立25周年を祝います。法人向けの卸販売を主体とし、リユースPCの流通と品質管理に注力してきました。
今回のAI導入を端緒に、より多様な業務改善策を模索し、企業環境の進化に寄与する企業としての地位を確立していくとともに、中小企業における現実的なAI活用のロールモデルとなることを目指しています。