暴力からの脱却を目指す「Re:pair」の誕生
カップルや夫婦の関係修復を専門とするカウンセリングルーム「Hummingbird」が、DV加害者を対象とした脱暴力プログラム「Re:pair」を正式にリリースしました。このプログラムは、DV加害者が自己を見つめ直し、パートナーとの関係性を再構築するための支援を目的としています。
Hummingbirdが目指す関係性の修復
「Hummingbird」は、価値観の不一致や不倫など様々な問題を抱えるカップルや夫婦を支援し、10年以上にわたり様々な悩みに寄り添ってきました。2022年8月には、DV加害者向けの無償オンラインプログラムをβ版として提供し、利用者のフィードバックを元に内容を充実させてきました。プログラムの特徴は、暴力の根本的な理解とその克服、そして心地よい関係性の創造に焦点を当てています。
プログラムの意義と必要性
DVの問題は、被害者支援だけに留まらず、加害者をどうサポートするかが重要です。多くの加害者は一人で生きるわけではなく、親密な関係の中で再び暴力が引き起こされる可能性があります。「Re:pair」を通じて、自分の行動を見直し、暴力を根本から克服する方法を学ぶことが求められています。
「Re:pair」の受講対象者
このプログラムは、以下のような方々に特におすすめです:
- - 自分の行動がパートナーに暴力を与えていると感じる方
- - パートナーからDVやモラハラの改善を求められている方
- - 別居中のパートナーとの関係を改善したい方
- - 過去に暴力の経験があり、今後のために改善したい方
オンラインプログラムの利点
1. 地域・時間の制約がない
「Re:pair」はオンラインで提供されるため、場所や時間に縛られることなく受講できます。多忙な日々の中でも、自分のペースで問題解決に向けたステップを踏めることが大きなメリットです。このプログラムは、日本全国どこでもアクセスできるため、支援が届きにくかった地域にも手を差し伸べることができるのです。
2. 動画とワークで自己理解を深める
受講者は、全10ステップの動画とワークを半年間にわたって受けられます。このプログラムでは、自分の感情や行動について理解を深めるための課題が用意されています。すぐに答えを見つけるのではなく、自分自身を観察しながら理解を進めることが重要です。
3. 習慣化を目指す
Re:pairでは、知識や理解を得ることだけが目的ではなく、暴力を防ぎ、改善される習慣が身につくことを目指します。これは、知識を得た後、実際に日常生活にどのように落とし込むかが重要であると考えています。
受講者の声
実際に「Re:pair」を受講した方々からは、「プログラムが非常に役立つ」との声が寄せられています。「嫌々始めたが、実際に役立った」といった意見や、自分がいかに相手を傷つけていたかに気付いたという体験談が報告されています。このように、受講者は自分の行動を見直すことで、将来の関係性を見つめ直す機会を得ています。
Hummingbirdの思い
Hummingbirdでは、パートナーと温かい心地よい関係性を築くことを目指しています。このプログラムは、暴力やハラスメントのない関係の構築に向けて、意識を高め、行動を変える力を養うための貴重なリソースです。代表の松本健輔氏は、「Re:pair」を通して、一人でも多くのカップルが幸せな関係を築けることを願っています。
専門的なサポートを必要とする方にとって、Re:pairは新たな希望の光となるかもしれません。そして、一歩踏み出し、問題を乗り越えていく力をひとりでも多くの人に与えるプログラムとなることでしょう。