訪日外国人向けSIM
2023-07-31 12:34:38
関空と伊丹空港に訪日外国人向けSIMカード自販機を設置
この夏、関西国際空港および大阪国際空港(伊丹空港)に、訪日外国人旅行者や海外渡航者向けのSIMカード自動販売機が新たに設置されました。合計で5台の自動販売機が導入され、訪日外国人客がさらに快適に日本を訪れることができるように、通信環境の整備が進められています。
日本政府観光局(JNTO)によると、2023年6月には207万3300人が訪日したというデータがあり、2020年2月以来、初めて200万人を超える訪問者数を記録しました。これは、新型コロナウイルス流行前の同月と比べ、28%減少しているものの、需要の回復が顕著に現れています。加えて、日本発の海外旅行需要も増加しており、これまで落ち込んでいた国際線航空座席の供給も回復傾向にあります。特に、2023年7月から8月の季節にかけては、2019年比で70.7%まで回復する見込みです。
このような状況を背景に、自動販売機で手軽に購入できる「GLOBAL PREPAID SIM」が、関西国際空港内に設置されています。具体的には、第一ターミナルビルの1階南側に2台、国際線到着口に1台、さらに4階中央にも1台設置されており、アウトバウンド用のSIM自動販売機も配置されました。また、大阪国際空港(伊丹空港)の1F北入口通路にも、インバウンド、アウトバウンド両用の自販機が設けられ、トランジット利用者にも便利に利用できるようになっています。
新設の自動販売機は年中無休で24時間営業し、到着直後の訪日外国人に速やかに通信環境を提供します。訪日外国人旅行者向けのSIMカードは、日本国内での使用特化型のプランが用意されており、5G/4G対応のプランが選べます。プランの内容には、6日間、9日間、12日間、18日間、そして33日間の無制限プランがあります。
一方、アウトバウンド向けには、韓国、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど各国向けのプランが用意されており、最大143の国に対応したワールドプランまで取り揃えられています。これにより、訪日外国人はもちろん、海外旅行を計画する日本人旅行者も利便性が大いに向上します。
購入の際は、日本円による現金、非接触ICクレジット、電子マネー、QR決済など多様な支払い方法が利用可能です。この利便性により、旅行者は到着早々に通信環境を整えられるため、安心して日本の旅行を楽しむことができるでしょう。また、訪日外国人旅行者向けのSIMカードには、特別なショッピングクーポン券が付属しており、地元のショップでの買い物にも活用可能です。これは、株式会社アジア・インタラクション・サポートが運営する訪日Webメディア「歩歩日本(ブーブー二ホん)」と連携して実現された施策です。
最後に、これらのSIMカードは、NTTドコモが提供する5Gおよび4Gネットワークに対応しており、利用には対応する端末が必要です。さらに、特定無線設備の技術基準適合証明を取得している機器の使用が求められます。訪日外国人旅行者の増加を受け、通信環境の充実は不可欠な要素の一つといえるでしょう。これにより、旅行者の皆さんがより快適で充実した日本での滞在を楽しむことができることを期待しています。
会社情報
- 会社名
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パロットビーク株式会社
- 住所
- 東京都新宿区四谷3-13SEABIRDビル2F
- 電話番号
-
03-4405-9936