浅草革製品の挑戦
2023-02-13 11:00:01

浅草の伝統工芸と革製品を繋ぐ新たな挑戦

浅草の伝統工芸と革製品を繋ぐ新たな挑戦



歴史深い東京の台東区で、明治42年から続く皮革卸業者、天野宝国株式会社が運営するレーベル「ASAKUSA革百貨店」が新たな道を切り開こうとしています。この革レーベルは、現在より強化されたOEM開発をスタートさせ、財布、鞄、ハンドバッグ、靴、ベルト、洋服など、幅広い革製品の製造を展開することを目指しています。新たな挑戦は、革の魅力を国内外の市場に広げるだけでなく、職人の技術の継承や地域の産業振興にも寄与するものとなります。

浅草や上野といったエリアは、製造や卸業の集積地として知られ、職人の街としての歴史を持っています。近年、この地域には新興ブランドやアトリエが集まり、ものづくりへの関心が高まっています。しかし、高品質な革製品を持つ職人たちは、大量生産やブランディングに悩むことが多かったのです。天野宝国は、この課題に応え、革製品メーカーとのパートナーシップを築いていくことで、新たなブランドづくりを支援します。

天野宝国の強みは、国内外のレザーを取り扱う豊富な仕入れ経験です。特に、フランス、イタリア、トルコ、パキスタンから取り寄せた特別な革、例えば「皮革のダイヤモンド」と称されるコードバンは、その希少性と質の高さから注目を集めています。これらの素材を活かし、高品質な製品ラインを展開しつつ、OEM開発の場を確立していきます。

OEM開発の流れ



OEM開発は、天野宝国の豊富な経験と専門知識を活かした、効率的なプロセスに基づいて行われます。まず、顧客との打ち合わせを通じて製品イメージや予算についてのヒアリングが行われ、概算見積もりが提示されます。その後、サンプル製造に進み、実際のレザーと製品を基にしたサンプルを制作します。サンプル作成を経て、本製品の仕様が決まると、この段階で正式なお見積もりと納期を設定し、製造プロセスに進みます。

生産は国内外の工場で行われ、完成品は検品の後に納品されるため、品質管理も徹底されています。

展示会出展の意義



天野宝国は「第95回東京インターナル・ギフト・ショー春2023」に出展し、その新たな取り組みを発信します。この展示会は多くのおしゃれ雑貨やレザーグッズが集まる場で、ASAKUSA革百貨店の革製品を通じてさらなる認知度の向上を目指しています。展示会の開催期間は2023年2月15日から17日まで、会場では新たなOEMの可能性を探る絶好の機会が提供されます。

地域産業への貢献



天野宝国は、地域産業と職人の技術を大切にしながら、浅草の伝統的なものづくり文化を未来へとつなげる役割も担っています。革製品のOEM開発を通じて、地域の職人たちと企業を結びつけ、双方のニーズを満たす製品を生み出していくことが期待されています。これにより、浅草を代表する地場産業としての存在感がさらに強化され、国内外で「本当に良いもの」とされる革製品を製造し続けることができるでしょう。

会社情報

会社名
天野宝国株式会社
住所
東京都中央区京橋3-9-2宝国ビル10F
電話番号
03-3561-2626

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