リガクの新棟竣工
2025-05-23 10:18:23

リガク、新たな山梨工場の製造棟を竣工し全体の生産性を向上

リガク、新しい製造棟を設立



X線分析装置で国際的に認知されているリガク・ホールディングスの子会社、リガクが、山梨工場に新しい製造棟を新設したことを発表しました。この新棟の竣工によって、リガクは今後のビジネス成長や製品の需要に対処するための基盤を整えました。

生産能力の倍増



近年、X線分析装置の需要が世界的に急増しています。この需給の変化に対処するため、リガクは二つの主要な目標を掲げて新棟の建設を進めました。まず一つは、半導体や電子部品、電池、ライフサイエンスといった成長市場向けに、多目的X線分析装置の安定供給体制のさらなる強化です。二つ目は、リガクの核となる「要素部品」の生産能力を著しく向上させることです。要素部品はリガクの最新技術を支える重要なものであり、競争力の向上にも寄与します。

新しい製造棟の完成により、リガクは2027年までに生産キャパシティを約2倍に引き上げる計画です。これは、大阪工場や外部パートナーとの協力を通じて、生産スペースの拡大やリードタイムの短縮、さらにはサプライチェーンの強化を図るものです。

山梨工場の集約化と効率向上



新棟の建設によって、山梨工場の延床面積は約8,500㎡から約23,000㎡へと約2.7倍に増加しました。これにより、かつては山梨と東京で分散していたX線回折装置の製造・組立・出荷工程を、ひとつの拠点に集約することができます。これによって業務効率が劇的に向上し、高品質な装置の安定供給が可能になります。

また、生産工程の自動化を進め、効率と品質の両立を図る方面でもスマートファクトリー化に取り組む予定です。労働力の負担を軽減しつつ、精度の高い生産を実現することが期待されています。

環境に配慮した工場設計



新しい製造棟では、CO₂排出量の削減を考慮した環境に優しい建設方法が採用されました。さらには、高効率な設備や太陽光発電システムを導入し、エネルギーの無駄を最小化する工夫がなされています。これにより、持続可能な社会の実現に向けた「自然共生工場」としての役割を果たすことが目指されます。

稼働開始と今後の展望



新棟は2025年6月の初めに稼働開始を予定しており、徐々に生産体制を強化していく方針です。リガクは1951年の設立以来、先端的な分析技術で国内外の顧客と共に成長を続けており、山梨工場の新棟竣工はその新たな一歩として期待されています。リガクは、日本国内で非常に高い市場シェアを持つだけでなく、約70%の売上を海外で上げています。今後の展開に要注目です。

まとめ



リガクの新たな製造棟の竣工は、製品供給の安定化や生産能力の向上を支える大きなステップです。そして、環境への配慮を盛り込んだ工場設計は、持続可能な未来へ向けたコミットメントを示しています。これからのリガクの動きから目が離せません。


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会社情報

会社名
リガク・ホールディングス株式会社
住所
東京都昭島市松原町3-9-12
電話番号

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